皆さんこんにちは。
年内に書くといってスルーしてしまった私です。
さてわれらがイングランドプレミアリーグも年越しなど関係なく盛り上がっております。今回は半分くらい今シーズンも終わったということでチェルシーの中間報告会でございます。え、後半戦はもう始まってるって?関係ない!
GK
1 ケパ・アリサバラガ 6.5
今シーズンも正守護神として開幕からフル出場を続けるケパ神。CLが今季戦うヨーロッパコンペティションということもあり、そちらでも活躍している。
シュートストップに関してはかなり不運が多く、ケパのミスや失態によって入ってしまったシュートはほとんど記憶にない。クリーンシートが少ないことは度々指摘されるが、それはノーチャンスのシュートを飛ばさせるDF陣に向けられる批判である。もちろんハイボールに積極的に飛び出す選手ではないため、開幕から続いたセットプレーの弱さに関しての遠因はケパなのかもしれないがそんなことよりきっちり跳ね返さんかい。
昨シーズンはサッリ政権の中で鋭いキックでビルドアップの起点となり、現代型GKとして活躍。ところが今シーズンはその高精度キックは影を潜め、ミスする場面も多々。これまではそれが失点につながらない運の良さを見せていたが、エバートン戦ではついに失点の直接原因になってしまった。
そんな感じで採点はそこまで高くはつけられなかったが、彼もまだまだ若い選手。後半戦初戦のブライトン戦では神がかったセーブを連発しており、2020年の巻き返しに期待だ。そしてDF仕事せんk
13 ウィリー・カバジェロ -
今季もベンチに控える頼もしいベテランGK。出場機会は乏しく採点はなし。(リーグ杯も負けちゃったし)。とはいえ年末からはFA杯も始まるので今週にはみられるかも。アーセナル戦では前半途中で交代となったエメルソンを慰める性格の良さでチームの雰囲気に貢献した。
ジェイミー・カミング -
見てないぞー。
DF
2 アントニオ・リュディガー 6.5
昨シーズン終盤に負傷離脱したリュディガー兄貴は今季序盤に復帰。と思いきやまたも再発し少なくない期間の離脱を強いられた。というわけで稼働日数を考慮し採点も低め。
中盤戦からはCB陣にこちらも少なくない不安を抱えたチェルシーの大黒柱として復帰。圧倒的スピードのカバーリングと果てしなく飛んでいくヘディング、そして味を占めたロングシュートなど「帰ってきた感」を存分に感じることとなった。復帰したスパーズ戦ではソンフンミンを退場に追い込んだ一方で、人種差別被害に遭うなど、波乱の一日に。それでもクリーンシートで勝ち切り、替えが効かない存在であることしっかりと示した。
とはいえまだまだ本調子ではなさそうで、軽く突破されることもしばしば。まあそれも今後戻ってくるであろうから期待を込めて及第点以上としておこう。
あとズマにめちゃくちゃキレてる。
4 アンドレアス・クリステンセン 5.5
昨季は終盤戦でレギュラーCBとして奮闘。今季も開幕直後はズマとコンビを組んだが、自身のけがなどで、出場機会がすさまじく減少。若手のトモリにも序列を上回られた感もあり、今でははっきり言ってCB4番手である。
足元が苦手なわけではなく、スピードもある、いわゆるオール80のモダン万能型タイプなのだが、フィジカルモンスターが集まるプレミアでは「競り合い」が80のCBだとスタートラインに立つことすら難しいということを証明してしまっているのが現状だ。
しかし今後の過密日程や当面のチェルシーの課題が最後方からのビルドアップであることも考えれば今後の出番はないとは言い切れない。また3CBの適正はありそうなので真ん中で頑張ってほしい。
15 クルト・ズマ 6.0
今季はラッシュフォードにチンチンにされる最悪の開幕戦からスタート。開幕戦を見た我々チェルシーサポーターは「あの頃のズマはどこに」と大いに嘆いた。ケガ人が続出したCB陣で離脱がなかった点は評価したい。また当時は隣にジョン・テリーがいたことをはじめ、整備され狩りさえすればいいという環境だったこともあり、DFリーダーとして臨む(臨まなければいけない)今季とはやや様相が違うこともズマの名誉のために記しておく。
最近は脳筋フィジカルバトラーとして躍動していたころの面影を取り戻しつつあるが、時は無常だった。彼が大けがで失った時間を取り戻している間に世界のCBには「足元」なるものが必要になっていたのだから。
もはやボールを怖がっているのかとさえ思うような若干前かがみの持ち方はチェルシーサポ最大の脅威。ある意味メッシがエリア前で持つのとズマがエリア前で持つのは同じくらいのピンチなのではないかとさえ思えてくる。ケパのキックの精度が今季上がってこないのはズマが愛のなさすぎるバックパスを返しているからでもある。
まあとはいえ開幕時に比べれば格段に良くなったし、謎の高精度ロングフィードを飛ばすこともある(ミスも多いが)。理解不能な爆速タックルは唯一無二の武器なので、あとは後天的な部分。ランパードにキック精度とIQを分けてもらってください。
29 フィカヨ・トモリ 7.0
マウントやらエイブラハムやらの活躍は期待されていても、まさかトモリがここまで活躍すると思っていたサポーターは少ないのではないだろうか。昨季ダービーでランパードと戦った若手CBは一気に出場機会を増やし、主力として名乗りを上げた。
けが人続出のCB陣という台所事情もあり、難敵ウルブズ相手に初先発を飾ると、すぐさま超絶ロングシュートで得点。間違いなくウチのCB陣はロングシュートの練習をしているとサポーターに確信させた。
その後自信をつけたのか颯爽と持ち上がり攻撃にも参加するなど持ち味を発揮。なお最近は自信が過信になってきたのか1試合1ポカを行っており、これまたチェルシーCBの伝統を余すところなく引き継いでいる。
ナイジェリアの血を引くこともあり、その身体能力は抜群。対人守備とカバーのスピードは既に一級品で、リュディガー・ズマ・トモリと並んだ3バックはそのスリルと迫力はいろんな意味で大興奮だった。ただ競り合いにはあまり強くなく、ハイボールをワンバウンドさせるのが悪い癖。
まだまだ伸びしろも十分あり、今後も出場機会は多いだろう。頑張ってほしい。
3 マルコス・アロンソ 5.5
ランパード体制では大きく出番を失ってしまったCF型WB兼ギリSB。まあかねてから指摘されてはいたんだけれどスピードとか守備力とか、おまけにクロスの精度とか現代のSBに求められるものがあまりにも足りなさ過ぎたのでランパードはベンチにも置かない試合が多々。
しかし不思議なもので守備の軽さに怒っていたサポーターもだんだん感覚がマヒしてくる。「アロンソのシュートが見たい」と。最早この段階で誰もアロンソをDFとしてみていないのが明白である。
そんなアロンソが輝いたのがスパーズ戦で、WBで久々の先発出場を果たすと得意の攻撃センスで躍動。エリア内のランニングでPKを奪うなど快勝の立役者に。なぜかエリア内でワンツーを披露するなど偽WB兼真CFとして名将ジョゼ・モウリーニョすら翻弄した。
しかしどうやらスペイン方面から移籍のうわさ。まあさすがに4バック主体の今のチーム状況だと無理かなあという心境。
33 エメルソン・パルミエリ 5.0
はっきり言ってかなり厳しいのがこちらエメルソン。継続的に出場機会をもらっているが、残念ながらすべてのクオリティが足りていない。クリステンセンの項で「オール80タイプは活躍しづらい」といったがエメルソンはオール60なのでそもそもが及第点に届いていない。
総合力が高いと言えば聞こえはいいが、実際には攻守ともに中途半端なので敵に狙われながらも、打ち返すことすらできない。また決定力にも欠ける(求めているものが違うという指摘に関してはその通りだと言っておく)
正直アロンソ含めチェルシー最大の補強ポイントとまで言われているのも納得の出来なのが前半戦であるし、アーセナル戦での前半途中交代もやむなし。
とはいえイタリア代表ではスタメンらしいし、かつての恩師コンテ率いるインテルが獲得に乗り気だとか。それと相性のいいジルーが全然出られてないのも痛いね。
28 セサル・アスピリクエタ 6.5
我らがキャプテンは今季も健在。相も変わらずの守備能力で、大一番ではその存在を欠かすことができない。1対1や、最後のシュートブロックには必ず足を延ばす。またCLではセットプレーから2ゴールを奪っている。今シーズンはリース・ジェームスの台頭もあり、休養を与えられる試合も。と思いきや悲惨な左SB陣のために久しぶりの逆サイドに回るなど心労は絶えなさそうだ。
まあクロス精度や攻撃力に関しては期待できるレベルではなく、たまたまいいクロスが上がる以外は計算に入らないと言ってしまってよいだろう。もっともそれは彼のキックが下手なのではなく、彼が「剥がさなければいけない状況」で渡しているからというのも多分にあるので、あとは上げるだけ、で渡してあげればよいのだ。
異次元のクロスを上げまくるトレント・アレクサンダー・アーノルドや個人で打開するリカルド・ペレイラが特殊なのであり、アスピリクエタに求めるのはそこではないとは繰り返し言っておく。ただもうちょいなんとか、と思う場面もあるけれど。
なんだかんだ言われつつも精神面でもビッグマッチでも欠かせない戦力であることに変わりはない。ジェームスと一緒にうまく使えていければ。
24 リース・ジェームズ 7.0
ごめん!ほとんど知らない!と書いたけれど今季で覚えましたよ、という方も多いのでは。高精度のキックを武器に右SB1.5番手くらいには上り詰めてきた若武者である。
そのキック精度はアスピリクエタにはない武器で、シュート意識もある。おまけに体も強いので競りながらゴリゴリと運んでいくこともできる攻撃専門のSBである。今でこそ右SBが主戦場だが、ランパードの脳内には中盤で使う構想もあるのだとか。
毎年過労死寸前のクエタさんが今季は若干休めるようになっているのはジェームスがターンオーバー以上の戦力になっている証。CLでは得点もマークするなど、一歩一歩階段を上っている。
まだまだ課題は残しており、守備力は(当然ながら)アスピリクエタには及ばず、また後半になると息切れしてしまうスタミナ面でも若干の難が。ただそこに関しては見習うべき主将が間近にいるので大いに学んでください。まだ連携面ではあってないが、だんだんかみ合いだしてきたので、あとはそのクロスにFW陣が触るだけだ。
48 タリック・ランプティ –
え、誰かベンチ入りしてる!と思ったらビッグロンドンダービーでトップチームデビューしたこちらも19歳の新生。水沼解説員が思わず口に出す堂々とした交代時の立ち姿はフロックではなく、プレーも緊張を見せず逆転勝ちに貢献。これには推薦したジョディ・モリスも鼻高々だろう。
アスピリクエタはもちろんジェームスも高い壁だが、今後も出場機会がありそうなデビュー戦。左は?左はできる????
最後に
後編は前の方の選手だよ!
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