21-22シーズン チェルシー中間報告

FW

10 クリスティアン・プリシッチ 5.0

チェルシーのFW陣は決して稼働率が高いわけではない。

ましてやコロナという未曽有の事態の中ではやむを得ない離脱も多い。

にしてもである。

プリシッチに関してはシーズン半分くらいいない。

しかも好不調がかなり激しめなので、今日は存在感あったね!というのが一年の1/4くらいになっている。

今季は開幕から間に合い、ゴールまで奪うこれ以上ないスタートだったが、序盤戦の出場試合もこれ以上なかった。

ここ最近は復活してきたが、慣れない0トップの影響もあり沈黙続き。

多分STで衛星上にやらせるのが一番いいんだろうけど、トップだったりWGだったり、むしろSTの周辺ポジションを衛星している。

まあここに関してはチームのFW事情がアレでアレなので情状酌量の余地はある。

転ぶたびに離脱を覚悟するは我々の精神衛生上にも良くないので、後半戦はフルで出てほしい。

20 カラム・ハドソン=オドイ5.0

どうにもイマイチ突き抜けられないのは今季の前半戦も変わらず。

ジョーカー起用が当たるときもあれば、消極的なプレーで停滞させてしまう時も。

カットインからの右足は得意のパターンなのかもしれないが、相手にガッツリ読まれているのとシュートコースが割と甘々。

現状絶対的な攻撃のカードがマウント以外にいない以上、かなりチャンスであるはずなのだけれど。

ただ例によって得点に絡む力はなぜか高いので、クロスに強いルカクの復帰と共に数字がついてくる可能性もそれなりに。

11 ティモ・ヴェルナー  5.0

鉄人ぶりを披露していた昨季のツケもあったか

だんだんルカクとの連携もあってきたという中での負傷で、勢いを急停止させられた感がある。

それでも復帰後のゼニト戦では2ゴール1アシストと爆発。

まあそれが勝ちに結びつかないあたりがなんともティモさんらしいというか。

ゼニト戦での3点目はエリア内での持ち出しからの右足というライプツィヒではお得意だった、チェルシーではひっかけまくっていた形が決まったのはいよいよ完全復活かと夢を見させた。

そしてそのあとすぐコロナになった。

何ともティモさんらしい。

出れば最新科学がことごとく得点を阻んでくるのだが、勤勉に走ってくれる貴重な選手。

ただ今季はオフサイドも緩和されたようなので、時代が追い付いてきた後半戦に期待したい。

9 ロメル・ルカク 6.0

期待の新戦力はデビュー戦から鮮烈な出来。

パブロ・マリを一方的に痛めつけ、これがCFか!とジエゴ・コスタ先輩以来となる絶対的1トップ君臨に大いに沸いた。

その後もアストン・ヴィラ戦、ゼニト戦といった難しい試合で貴重な得点を奪取。

ファン・ダイクら屈強なCB相手にも安定感のあるポストプレーを見せ、これまでになかった形をチェルシーにもたらした。

まさにチェルシーが欲していた「ここぞで一点のとれるポスト型CF」であり、ラストピースであることを示したかに思えた。

ただあまりにも初戦がイージーモードだったせいもあってか、「とりあえずルカクに放り込んでしまえ」的なサッカーにだんだん傾倒。

ラストピースは埋まったけど他のピースがどっか行っちゃった、みたいな。

本人にとっては不幸な離脱だったけど、おかげでチェルシーが昨季のやり方を思い出したというのは結構否定しがたい事実でもある。

ただまあそんなことも言ってられなくなるくらい人がいなくなったタイミングで復帰。

前半戦の締めにもう一度ヴィラとキャッシュを粉砕し、コンディションは戻ってきた模様。

まあ例によって稼働率()ではあるのだけれど、一応一年目ということも割引いて及第点に。

Lukaku the key to Chelsea's title hopes | Marca
(marcaより)前半戦を派手に締めくくる

監督

トーマス・トゥヘル 7.0

選手層の分厚いチェルシーが今季はリーグタイトルも狙いに行く、という予想通り、CL制覇の勢いそのままにリーグ戦も好調に滑り出した。

序盤戦は攻守がガッチリと噛み合い、一時は首位にも。

ここ数年リーグを席巻してきたマンチェスターシティ、リバプールの2強に堂々と割って入った。

特にリバプール相手に10人という状況下で見せた第3節の采配は見事の一言。

前半戦のベストゲームの一つに数えられる。

ところが中盤に差し掛かるとケガ人の続出さらにはコロナ蔓延と一気に手札が少なくなり、ベンチを満たすことさえ困難に。

バークリーやロフタスチークといったほぼ戦力外だったメンバーでのやりくりや、既存戦力のコンバートで急場を凌ぐことに。

さらにその時期は、チェルシーが調子を落とすことで有名な魔の12月と被ってしまった。

手に職がある状態で年を越せるかという意味でも危険極まりなかったが、なんとか最低限の勝点はキープ。

その中にはトゥヘルの修正や采配でもぎ取ったものも多い。

CLでのGS2位通過はやや誤算だったかもしれないが、リールを引けたのは不幸中の幸いか。

2強の後ろに食らいついているリーグ戦や、タイトルを狙える位置まで来たリーグカップなど踏まえれば大きく及第点を上回る出来といっていい。

トゥヘル自身もアンソニー・テイラーやアホキンソンからイエローを貰い、すっかりイングランドに馴染んだようだ。

Chelsea boss Thomas Tuchel admits 'anger' with VAR during win over  Southampton in Premier League at Stamford Bridge - Eurosport
(Eurosportより)ぶっちゃけ大体FAが悪い

最後に

皆さん前半戦お疲れさまでした。

観客が戻ってきて昔の雰囲気を取り戻しつつあるプレミアリーグですが、離脱者や延期が多いのは残念ですね。

なぜかチェルシーの試合は延期にならないのですが。

選手の稼働率を言う前に私もブログの稼働率を上げたいと思います。

あくまで私の主観での採点ですので、大目に見てください。

後半戦は全員に10点満点つけられるように期待したいですね。

それではまた。

~おしまい~

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