はじめに
先日プレミアリーグ最終節が終わり、我らがチェルシーの戦いも幕を閉じました。
惨憺たる1年となりました。
暫定監督を含め4人の監督を見ることとなり、しかもどんどん成績が悪化していくというとんでもないシーズンとなりました。
解任ブーストとは。
重苦しいシーズンではありましたが、総括ということで振り返りです。
今年のキーワードは「地政学リスク」です。
GK
16 エドゥアール・メンディ 5.5
時代の波に翻弄された昨季正守護神。
身体能力を生かしたセービングを得意とする大型GKに1度目のアクシデントが訪れたのは第6節。
ゴール取り消し時に負傷し、勝点3と引き換えに離脱を余儀なくされた。
その後復帰するも異例のシーズン中W杯で再度負傷。
戻ったと思いきや足元を重視するポッターに代わり、出番も減少。
次の負傷から完治後にはもうキーパーがどうこうではなくなっていた。
不運な1年だったのは事実だが、まあ相変わらずの足元だったりコミュニケーションミスだったりと絶対メンディ!と推せないのが残念なところ。
スパーズが狙っているとの噂もあるが、返り咲きが見たい。
1 ケパ・アリサバラガ 6.0
色んな事情が積み重なり、最終的には正守護神へと復活を果たしたケパ神。
とはいえ実力で奪い返したというよりメンディが微妙だからって方が近い。
足元に長けて、と言われているけれどまあそりゃメンディに比べればねって感じで、結構判断の悪いパスも目立つ。
毎回チルウェルが詰まってて可哀想だった。
至近距離からのシュートストップには定評がある一方、課題のハイボールとミドルシュート被弾率は変わらず。
「ケパだから打ってる」人、正直に手を挙げなさい。
メンディもなんだけれど、チェルシーのGKとして「試合に勝たせる」プレーがなくなってしまったのが残念なところ。
ちなみにセーブ率は3位とのこと。
印象論に騙されては良くないけれど…
DF
6 チアゴ・シウバ 7.0
悲惨なシーズンでも獅子奮迅の活躍を見せた我らが御大。
リーグ戦、CLそしてW杯と世界を股にかけて奮闘。
セレソンは一体いつになったら後継者を見つけるのか。
いつまで経っても後継者が見つからないこちらの身にもなってほしい(なっている)。
完成された守備技術から繰り出される正確なタックルはVARで見ても惚れ惚れする。
シーズン終盤には移籍の噂が出るもすぐにフォローし、ピッチ外でも素早いカバーリングを見せた。
なお定期的に奥さんも鋭い出足を見せる。
「もっと声出せ」は御大もビックリの深すぎるタックル。
14 トレヴォ・チャロバー 6.0
昨季のブレイク枠は試練のシーズンに。
まあ2年目は難しい。
中盤戦では安定的な出番を得たものの、1vs1の守備や判断の部分での脆さを突かれるシーンが目立った。
三笘薫さんにボコボコにされ、ロドリゴ相手にやらかしてしまったのがハイライトというのはなんとも悲しい。
チェルシーのDFとしてはかなり厳しい出来になってしまったものの、最終盤では右SBを含め出番を確保。
ランパード体制では気合の入った守備を見せるシーンも増え、僅かながら期待を抱かせる。
次は打倒三笘だ。
26 カイドゥ・クリバリ 5.0
誰が悪いかというと、チアゴ・シウバである。
「御大も最初はミスったけどその後が完璧だからベテランDFは大丈夫でしょ!」などと軽く考えていた。
全然大丈夫ではなかった。
リュディガーの穴埋めみたいな立ち位置で獲得されたが、むしろかなり穴になってしまっていた。
前に突っ込みたがる守備なので、同じく猛進型のククレジャと相性が極めて悪く、2人で広大なスペースを渡していた。
ついでにこれまでは自身が主導することが多かったこともあってか、御大と一緒だと良さがあんまり出ず、御大不在の方が高パフォーマンスというジレンマに。
個人的にはエバートンの若手FWにフィジカル負けして同点弾を献上してしまったのがショックだった。
両足で華麗なキックを見せたり、豪快なスライディングを披露することもあるのだが、知らない間に怪我していたりと年齢的な厳しさも垣間見えた。
というかこれが普通なのか。
33 ウェスレイ・フォファナ 5.0
スペなとこだけ心配と言われていたが、スペなとこだけダメだった。
高い身体能力と水準以上の足元を持つが、まずは試合に出ないといけない。
出ればさすがだなあというプレーを見せるのだが、まずは出ないといけない。
毎回倒れる度に心配になる。
ダビド・ルイスくらい笑顔で倒れてほしい。
ちなみに今季はプレミア初ゴールも記録。
相手は古巣レスター。鬼畜だ。
4 ブノワ・バディアシル 6.5
チェルシーさん、2年に1回位の確率でとんでもない当たり銘柄をリーグアンから引いてくる。
なお2年に1回位の確率でド外しする。
フランス×左利き×CBということで特徴だけはマラング・サールなのだが、蓋を開けてみると超有能CBだった。
あまりの成熟ぶりから「プレミア5年目」「27歳」などと言われていた。
実際には渡英半年も経っていない22歳である。
大柄ながらスピードもそこそこ、一番の強みは鋭い読みからのインターセプトで、肉体と頭脳の双方で完成度が高い。
ガチの1vs1での微妙さとか、狙いはいいけど軌道が優しすぎて相手が間に合っちゃうロングフィードとかはご愛嬌。
彼の獲得以後は結構守備が安定していたのだが、CLの登録外にしてしまった。
痛恨のミス。
なぜか干されてしまったり、フランス人CB特有の負傷もありそこまで試合数は伸ばせずシーズン終了。
とはいえ将来有望かつプレーの質もハイクオリティなものを見せてくれたので及第点以上としたい。
第二のキンペンベ誕生は間近である。
28 セサル・アスピリクエタ 5.0
我らが主将も難しいシーズンに。
さすがに年齢的に厳しさが見えるシーンがどうしても隠せず、また壊滅的な前線のサポートにあんまり寄与できるタイプでもないのは仕方なし。
ただそれでも若手が結構大ポカをしているのに対し、クエタ神にはあんまりそういうのなかったなあと思い返す。
そろそろベンチで休ませてやれよ、と思いつつ今季も怪我人続出のチームを救うべく連日出勤。
シーズン後半にご足労願った。
来季こそは休ませてやれよ(n回目
24 リース・ジェームズ 5.0
出てくれPart2。
出れば戦術兵器、2トントラック、交通事故など様々な愛称で敵を破壊するが、いかんせん、いない。
チェルシーの得点力不足のある種一番の責任者である(?)
怪我→復帰→リハビリ試合中に怪我、をひたすら繰り返しているイメージ。
群雄割拠のイングランド右SBでも存在感を高めていたが、怪我でW杯は欠場。
ポッターも途中で気を使いまくって、相当慎重に起用していた。
ただ今季に関してはどうも完治していた時間が短かった印象で、出ていた試合でもパフォーマンスが低い試合が目立った。
御大の不老不死計画に並び、RJのサイボーグ計画にも投資を期待する。
21 ベン・チルウェル 5.5
出P3。
チェルシーの完成しない両翼の左側。
RJと同じ時期に怪我をし、こちらもW杯欠場。
チルウェルについては細かい怪我を繰り返すというより、大怪我1回ズドンという感じ。
そんなところで差別化をするなよ、WBのお二人。
ただRJが復帰後も低空飛行だったのに対し、チルウェルはなんか強くなってた。
足が早くなってた。
サイヤ人なのか。
そして最終盤で再離脱。はあ。
32 マルク・ククレジャ 5.5
先に断っておくが、ちょっとククレジャは必要以上に叩かれすぎていたと思う。
多額の移籍金とか、ポッターの愛弟子とか色々あった中で、かなりハードルが上がってしまっていた。
もちろんとんでもねえ突っ込み癖とか、前の選手との噛み合わなさとかはあったけど、それはククレジャと監督の責任半々である。
豊富な運動量とか強いキックを蹴れるパワーとか、魅力的な面も多々見えた。
と、ある程度擁護したのだがうーん、及第点はつけられず。
どうしても状況判断の部分で甘さが見え、またそれをカバーするだけのアスリート能力もないとなるとさすがに厳しい。
髪を引っ張られてもファールを取ってもらえない不遇さは、今季のチェルシーを暗示していたのかもしれない。
そしてチェルシーのWBとしては許されない無得点。
その点を加味すれば実質デビュー前である。
67 ルイス・ホール ‐
チルウェル、ククレジャと強豪国の代表クラスの左SBを抱えて迎えた今シーズン。
なぜか最後はユース出身の18歳が4戦連続でスタメンを飾った。
確かに怪我人続出の窮余の策ではあったものの、正確なクロスや大胆な持ち上がりは良い意味で年齢不相応。
まだまだ改善点はあるものの、随所にスケールの大きさを感じさせた。
結構チャンスボールが来ていたので、生き残りにはやはり得t。
コメント
チェルシー愛溢れる沢山の選手、三人監督へのコメントありがとうございます。
マウント残って欲しいですね。