23−24シーズン第10節 vsブレントフォード(H)選手採点

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はじめに

そうか、ロンドンダービー3連発なんですね。

土曜20:30という人道的な時間帯なのだけれど、一周回って調整しづらくなるのはあるある

得点者

チェルシー 0-2 ブレントフォード

得点:後半13分 イーサン・ピノック、後半51分 ブライアン・エンベウモ(ブレントフォード)

試合前

前節のビッグロンドンダービーを悔しい形で終えたチェルシー。

ミハイロ・ムドリクやコール・パーマーらが結果を残した一方、守護神ロベルト・サンチェスのミスから流れを奪われドローに終わった。

とはいえ試合内容自体は大きく好転。

ブレントフォード戦は結果に繋げたい。

ところが再びチェルシーにアクシデント。

絶対的司令塔のエンソ・フェルナンデスと前節ゴールのムドリクが欠場。

パーマーが一段降り、ノニ・マドゥエケがリーグ戦初先発。

ロングボールを得意とするブレントフォード対策としてか、右SBにはアクセル・ディサシが名を連ねた。

ベンチの攻撃陣が薄いのが気になるのは相変わらず。

一方でスピードのある攻撃陣でブレントフォードの守備が固まり切る前に仕留めたいメンバーとなった。

試合内容

積極的な入りを見せるチェルシー。

スタメンを獲得したニコラス・ジャクソンとマドゥエケが果敢にシュートを狙うも、カウンター気味の攻撃から放ったマドゥエケのシュートはクロスバー。

ボールを支配するチェルシーの中で、特に輝きを見せるのは一段落ちたパーマー。

得意の左足から見事なパスを連発し、決定的なシーンを作るも、マルク・ククレジャのシュートは惜しくもGK正面。

その後も中距離シュート含め何度もゴールを狙うが、得点は奪えず。

前半は0-0で折り返した。

後半もパーマーを起点に攻撃を重ねるが、先制点はアウェーチーム。

ポケットを取られると、大外からピノックが侵入。

見飽きた展開でビハインドを背負うことになったチェルシー。

その後も時計の針を5バックとともに進めるブレントフォードに苦戦。

シュートは塞がれ、クロスも弾き返される。

流れを変えたいが初出場のディビッド・ワシントンにはあまりにも荷が重かった。

最終的には捨て身のCKを発動させるも、逆にカウンターを受ける。

エンベウモが無人のゴールに流し込みゲームセット。

ホームでまたも同じ形での負けを繰り返した。

選手採点

GK

ロベルト・サンチェス 6.5

2失点こそ喫したものの、GKの責任は薄い。

どころか後半直後やCK被カウンター時に好セーブを披露し試合を最後まで守った。

前節痛恨のキックミスを犯したが、この試合では安定感を見せ、起点となるパスも。

止められなかったものの、2失点目時は意外な猛スピードで帰陣し、諦めない姿勢を見せる。

ノーファールで終えた点も良かった。

DF

チアゴ・シウバ 6.5

39歳が1番頼りになる。

この試合でも経験を感じさせるプレーやブロックでチームを引き締める。

CKからチャンスを演出するシーンもあり、身体能力でも魅せる。

チームメイトに檄を飛ばすシーンもあり、彼には申し訳ない試合が続いている。

アクセル・ディサシ 5.0

高さ対策を兼ねてか、右SBで先発起用。

ある程度のビルドアップや攻撃参加は免除され、ロングスローやセットプレーでの防波堤を託されていたと予想。

それだけに無抵抗で自身の持ち場から被弾した1失点目は残念と言わざるを得ない。

当然ながら攻撃面でも良さを見せられず、辛めの採点に。

レヴィ・コルウィル 6.0

左CBとして安定感のあるプレーを披露。

やはり本職なだけにやりやすさはあるのか、キックや持ち上がりの質も高い。

守備でもフィジカルバトルを挑む敵方に真っ向勝負し、間一髪のクリアをするシーンも。

一方でククレジャと組んだ自身のサイドから何回か崩された点は改善したい。

マルク・ククレジャ 6.0

前節はアグレッシブなプレーで高評価を得たスペイン人SBが連続先発。

この試合でも出足の良さを見せ、好調ぶりを感じさせた。

決定機に繋がったシーン含め、知らぬ間にエリア内への飛び出しを会得している。

自身のサイドから崩されたとはいえ、自身だけの責任ではなく、及第点としたい。

MF

モイセス・カイセド 6.5

鋭い出足と展開力、奪われないボールスキルは見事としかいう他ない。

数人に囲まれてもいつの間にか打開していた。

カイセド含め中盤の3人は奮闘していたのだが、いつも結果に繋がらず…

コール・パーマー 6.5

特に前半は圧巻のスキルで攻撃を牽引。

エンソ不在を感じさせず、何度も決定機を演出した。

自身も直接FKなどでゴールに迫ったが、3戦連発はならず。

後半はややトーンダウンしてしまい、チームもそれと同じくチャンスを作れず。

既に攻撃の中核になっているだけに、頼れる相方や決め切れるストライカーが欲しい。

コナー・ギャラガー 6.5

エンソ不在の中、やや低めの位置からでも存在感を示せることを証明。

豊富な運動量や鋭さを増したボールスキル、果敢なミドルで存在感は十分。

完成されたMFへの道を着実に歩んでいるように見える点はチェルシーサポーターの慰めである。

FW

ノニ・マドゥエケ 6.0

ディサシのフォローが期待できない中、左サイドから孤軍奮闘。

相手の警戒が甘い中放った左足が決まっていれば全く違う展開になっただろう。

途中から2枚のマークに苦戦し、効果的な仕掛けは繰り出せず。

今度は本職右SBとの絡みを見たい。

ラヒーム・スターリング 6.0

キレのある動きは変わらずも、決定的なシーンでは大きく枠外。

現状最も違いを生み出せるWGではあるが、もう一つ決定力が欲しいところ。

本人の好みはさておき、右の方が躍動感がある気がする。

ジャクソンとの連携も一段深めて欲しいところ

ニコラス・ジャクソン 5.0

エリアに運ぶまでの貢献は高いものの、肝心のエリア内で仕事ができず。

体幹の強さを活かした運びでチームを助けているのは事実だが、それ以上の助けを結果で欲しい。

存在感を欠いたCFに怖さはなく、PSMでの幻影をずっと探している

交代選手

リース・ジェームズ 6.0

主将がようやくカムバックした我が軍。

まだ本調子ではなさそうだが、やはり攻撃では高い存在感を見せ、惜しいクロスも。

早く本調子に戻ってくれと願うしかない。

イアン・マートセン 5.0

プレミアのフィジカルに翻弄される苦い試合に。

技術面では確かなものを持っているが、まだまだ体が追いついていない。

後半ATには弾き飛ばされカウンターを被弾。

これからの選手とはいえ、さすがに脆さが目立ってしまった。

レスリー・ウゴチュク ‐

デイビッド・ワシントン ‐

監督

マウリシオ・ポチェッティーノ 5.5

交代選手に期待が持ちづらい中、前半で決めきれなかったことが痛かった。

見慣れた展開で先手を譲る、カウンターで仕留められる、ブロックの前にチャンスを逸する試合は何度目だろうか。

もちろん最終最後は選手の決定力ではあるのだが…

終わりに

ブレントフォードの方がスタンフォードブリッジで勝ってるってマジですか?

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