23-24 第18節 vsウォルバーハンプトン (A)選手採点

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はじめに

クリスマスとは。

得点者

ウォルバーハンプトン 2-1 チェルシー

得点:後半6分 マリオ・レミナ、後半48分 マット・ドハティ (ウォルバーハンプトン)/後半51分 クリストファー・エンクンク(チェルシー)

試合前

前節はシェフィールドUに勝点を積み上げたチェルシー。

ミッドウィークに行われたリーグ杯でも劇的な展開からPK戦を制し、ベスト4に駒を進めた。

連敗後のバウンスバックはまずまずうまく行ったと言って良いだろう。

手放しで喜べないのは選手のコンディションだ。

クリストファー・エンクンクが待望のデビューを果たした一方で、中核のエンソ・フェルナンデスが離脱。

リーグ杯では珍しいミスを犯したブノワ・バディアシルは体調が悪かったと述懐している。

なかなかベストの布陣が組めない中で、他の選手たちが少しずつ帰ってきたのは好材料。

エンクンクの復帰はもちろん、マロ・グストが好プレーを見せたことも大きい。

徐々に帰ってきた面々が疲れたチームを支えたい。

対するウルブズも負傷者に悩み。

エースのペドロ・ネト不在はチェルシーにはありがたい。

日本時間でクリスマスイブのキックオフとなった試合。

ポチェッティーノからのプレゼントはレスリー・ウゴチュクとニコラス・ジャクソンとアルマンド・ブロヤの2トップ起用か。

攻撃手な4-4-2は意欲的な初挑戦だ。

逆にエンソ・フェルナンデスに加えモイセス・カイセドが病欠したのはネガティブなサプライズとなった。

試合内容

2トップに対し、好調のラヒーム・スターリングとコール・パーマーが絡みながら攻撃を組み立てるチェルシー。

ブロヤやジャクソンがゴールに迫るが、シュートにまで至らない。

ジャクソンにはスターリングから幾度も決定的なパスが出るが、シュートを撃ちきれず、自信のなさが見える。

逆に過剰な自信が仇になったのはスターリング。

カウンターから独走し、Gkと1vs1、さらには味方が二人並走という状況でまさかのシュートミス。

ジョゼ・サーにぶつけて決定的なチャンスをフイにした。

守護神がチームを乗せたウルブズが徐々に流れを掴み始める。

ファン・ヒチャンに連続で好機が訪れるが、最後の精度にチェルシーは助けられる。

2トップにしたものの、その2トップの物足りなさばかりが目立つ前半となってしまった。

高い代償は後半立ち上がり。

チアゴ・シウバの自らバランスを崩すと、苦手のセットプレーから決定機。

これはなんとかペトロビッチが掻き出すが、直後に再びセットプレー。

今度はウゴチュクが甘いマークからレミナに沈められ、またも先制を許す。

後のないチェルシー。

ウゴチュクの負傷を機にエンクンクとミハイロ・ムドリクを投入。

直後にエンクンクが絶好期を迎えるが、ゴールライン上でウルブズが執念の守り。

さらにスターリングのシュートも渾身のスライディングの前にネットを揺らせない。

アタッカーを連続投入するチェルシーだが、全体が重く効果的な攻撃が繰り出せない。

逆にウルブズは随所に効果的なカウンターを繰り出す。

中を固めたウルブズに対し、外回りの攻撃が続くチェルシー。

11分が加えられた後半ATに、歓喜が生まれたのはホームチーム。

カウンターからドハティーが沈め、大きな追加点。

何かを残したいチェルシーは何度か飛び込みを見せていたエンクンク。

スターリングのクロスに頭で合わせ、追撃のゴールを奪う。

エンクンクがなんとかチェルシーサポーターに慰めを与えるも、追撃の同点弾は生まれず。

繰り返される低調な試合で、再度敗戦を喫した。

選手採点

GK

ジョルジェ・ペトロビッチ 6.0

奮戦虚しく2失点。

彼のせいでない部分も大きいが、やはりセットプレーは少し頼りないか。

シュートセーブは悪くなさそうに見え、足元もセーフティに対応した。

ただ御大に叱られていたように、飛び出しの判断には改善の余地がある。

DF

チアゴ・シウバ 5.5

後半立ち上がりの不用意なミスで相手に流れを渡してしまう。

そこからの流れは防いだものの、結果寄り切られてしまった事を考えると責任は重い。

珍しい足元のミスがここ数試合ちらほらと見えるのは気になるところ。

そのリーダーシップは欠かせないが…

アクセル・ディサシ 5.5

使われる理由が今ひとつわからない。

ビルドアップでは明らかに質を欠き、効果的な貢献ができない。

後半はフリーランで攻撃参加するシーンもあったが、全線の邪魔になってる感も否めず。

怪我しないだけ偉いが、正直彼を出しているようでは、と言わざるを得ない。

レヴィ・コルウィル 5.5

今日も左SBで出場。

タッチライン際のプレーにも慣れてきたが、少しずつスムーズになってきた印象。

ただまあCBの方がいいのは当然。

チーム状況的にやむを得ない状況だが、勿体無い。

途中でバディアシルに守備を任せ途中交代。

マロ・グスト 6.0

リーグ杯で復帰、そこでも得点に絡むプレーを見せたが、この日もまずまずの出来。

隣がディサシで窮屈なシーンもあったが、持ち前のスピードで何度か右の高い位置をとれた。

ただその後のクロスは改善の余地がある。

攻撃で突き抜けられれば、文句なしなのだが。

MF

レスリー・ウゴチュク 5.5

カイセドの欠場を受け、久しぶりの先発出場。

高身長や体の強さを生かした強度の高いプレーを見せ、御大のミスから与えた決定機も何とかカバーした。

決して悪くはなかっただけに、セットプレーでのマーク漏れは残念だった。

最後は足を気にしてピッチを去る。

コナー・ギャラガー 5.5

疲労だろうか。

ハイパフォーマンスにも若干翳りが見える。

少し足元にボールがつかない様子が見られ、何度かウルブズに狙われるシーンも。

豊富な運動量で走らないFWのツケを払わせれている説もある。

売却の噂が定期的に出るが、明らかに出してはいけない選手

FW

コール・パーマー 6.0

右サイドの崩しに幾度もトライ。

自身も積極的に左を振るが、肝心のシュートは枠に飛ばず。

無駄な抗議でイエローを貰うなど、後味も良くない。

決定機近辺に顔は出せているので、あとは精度だが。

ラヒーム・スターリング 6.5

キレキレの序盤にチャンスを幾度となく作るが、情けないCF陣が仕留めきれず。

信頼を捨てて自身のエゴに任せた1vs1も外しているから、結局彼も同じである。

最後は意地の一点をアシストするが、エリア内で簡単に倒れたり、精神的に中堅とは思えない。

彼の気を引き締める存在が欲しい。

アルマンド・ブロヤ 5.0

ジャクソンと2トップ起用されるも、見せ場はほとんどなし。

開始直後にあったエリア内でのチャンスも逃し、以降はシュートミス以外存在感がほぼなかった。

運動量や守備での貢献も乏しく、インパクトを残せなかった。

ニコラス・ジャクソン 5.0

度重なる決定機に消極的な判断。

シュートを打つことさえできず、明らかな自信喪失が見て取れるが、さらにそのプレーで縮こまる始末。

ブロヤ同様落第である。

相手CBに体負けするシーンも多く、納得を得られる出来ではない。

交代選手

クリストファー・エンクンク 7.0

得るもののほとんどない試合の中で唯一の希望となる。

まだ万全ではないのか、途中出場で時間は限られていたがそのクオリティをしっかりと見せつける。

攻撃的MFとしてタクトを振るい、ゴール前にも果敢に飛び込む。

1度は決定機をビッグプレーで阻まれたが、諦めない姿勢で初ゴールを奪取。

暗いチームの中で唯一の希望だ。

ミハイロ・ムドリク 5.5

ニューカッスル戦同様、救世主となるべく投入。

左サイドでボールを受けるが、周りからのサポートが乏しく持ち味は出せず。

得意の縦への突破も封じられ、中へ切り込んでも選択肢が少ない。

存在感を見せられず試合を終えた。

ノニ・マドゥエケ 5.0

10分とATを与えられ途中出場。

活力ある突破を期待され、何度かそれに応える突破は見せた。

ただ自陣で不用意なプレーからジョギングで戻るのはいただけない。

結果決勝点の献上に絡む形となり、及第点はつけられない。

ブノワ・バディアシル 5.5

コルウィルに代わり3バック気味の守備陣に入る。

前がかりになるチームの中でウルブズ のカウンターに対処するが、最後はクリアしきれず失点。

自身の責任でないが、2試合連続で失点に絡む形に。

イアン・マートセン 5.0

本職である左SBで途中出場。

ムドリクと打開を図りたかったが、効果的なプレーはできず。

ランニングコースも正しいとは言えず、チームの決まりごとのなさを露呈する形にもなった。

監督

マウリシオ・ポチェッティーノ 5.0

ウルブズ相手に仕留めきれず、後半開始直後に失点。

セットプレー、カウンター、一部選手の怠慢とこれまでと同じ問題がずっと続き、手腕も疑問視される。

エンクンクが帰ってきた今、いよいよ言い訳はできない。

終わりに

クリスマスプレゼントはエンクンク慰めの一点

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