はじめに
安定した物事を変えるというのは難しいことです。
これまで築いてきたものを一朝一夕に変えることはできません。
逆に一朝一夕で変えるためにはとてつもない革命が必要です。
ただ忘れてはいけないことはもう一つ。
変化を安定に変えるのはもっと難しい。
得点者
チェルシー 0-1 ノッティンガム・フォレスト
得点:後半3分 アントニー・エランガ(フォレスト)
試合前
今夏は売りオペに専念、とはいざ知らず。
マンチェスターシティからコール・パーマーを獲得し、夏の市場を締めくくったチェルシー。
そして同じくらい獲得を加速したのがアウェイチーム。
最終日に計7名の契約をまとめる大技を見せた。
お互いに発展途上とはいえ、ベースがはっきりしているのはフォレストだったか。
得点源のジョンソンこそ移籍市場で失ったが、同じく核となるモーガン・ギブスホワイトやタイウォ・アウォニーは健在。
対するチェルシーは前節のメンバーを引き継ぐ。
スタメンは既に固定化されているようで、ラストピースのカイセドが2試合連続でスタメンに名を連ねた。
試合内容
ボールを持って押し込むのはホームチームだが、試合を通じて実ることはなく。
好調のラヒーム・スターリングはキレのある動きを見せるが、フォーメーション自体があまり機能しなかった。
フォレストはアウォニーを狙う一本のボールで打開を図る。
多くのシュートを放ったのはチェルシーだったが、90分間で決定的なシーンは少なかった。
逆にフォレストはカウンターからスクランブル発進のエランガがシュートを流し込み、これが決勝点。
ニコラス・ジャクソンが決定機を外すなど、後味の悪い2敗目を喫した。
選手採点
GK
ロベルト・サンチェス 5.5
後半開始直後に痛恨の失点。
シュートの勢いはそこまでなかったため、なんとかストップしたかったか。
それ以外にもスローイングで相手にぶつけ、あわや失点に繋がりかけた。
1試合に1度ミスが出るようになり始めているのはやや懸念だ。
DF
チアゴ・シウバ 6.0
失点時は自らの股を抜かれる悔しいパスを通される。
試合通じて奮闘したが、フィジカルに長ける相手CFにやや苦戦。
得意のフィードも引かれた相手には不発で、いつもの存在感は示すに至らず。
アクセル・ディサシ 5.0
自陣での連携が上手くいかず、失点に絡んでしまう。
新戦力というエクスキューズは当然あるが、何度も続く時になってくるものである。
ヘディングの強さなどは力を見せたが、全体的には少し時間をかける必要がありそうだ。
レヴィ・コルウィル 6.0
左CB、左SBとしてチルウェルの後ろを担う。
怪我が心配されたが、元気にスタメンを飾った。
鋭い縦パスなどで好機を作ったが、チルウェルが前にいる現布陣では、やや厳しくなってしまうのか。
個人としては悪くない出来を続けてはいるが…
マロ・グスト 6.0
プレミアの水にも慣れたか、フィジカルで押し負けるシーンは減少。
球際で強さを見せるようにもなり、タックルも安定感が出てきた。
一方で攻撃面は引き続き課題で、クロスでのチャンス創出は出来ず。
浮き玉のクロスの精度はもう少し求めたい。
ベン・チルウェル 5.5
新キャプテンは今日も途中交代。
チルウェルの出来がというより、シンプルに構造に合っていないので可哀想ではある。
わかりやすくWBで使うか、SBとしてのタスクを与えたい。
裏抜けは確かに魅力的だが、90分トータルで見るとMFで使うマイナスの方が大きそう。
まあとはいえこの位置で使える選手も少ないのだが。
MF
モイセス・カイセド 6.0
パフォーマンス自体はデビューから大きく改善され、らしさを見せるシーンも増えた。
守備面のみならず、狭い位置で鋭いターンを繰り出すなど、ボール扱いに長けていることも示す。
ビルドアップで貢献できる稀有なDMFだけに、連携ミスでの失点は痛かった。
自身のプレーは良くなっているだけに、今後は周りとの組み方に注目したい。
エンソ・フェルナンデス 6.5
そろそろエンソが可哀想になってきた。
コナー・ギャラガー 5.5
ファイナルサードに難を抱える試合ではどうしても沈黙してしまうのは仕方ないのか。
元々そこに強みがない選手なのはやむを得ないものの、もう少しクオリティがほしいのもある。
ライバルの多い中盤の中で、毎試合高い質のプレーが求められるが・・・
FW
ラヒーム・スターリング 6.0
好調のウインガーは今日もキレのある動きを見せた。
ただしこれまでよりはビッグチャンスの創出は少なく、マークに苦しむことも。
中の決定力が低く、アシストがつかないのはシンプルに可哀想。
チームが不調のときに輝くウィリアン枠になりつつあるのが切ない。
ニコラス・ジャクソン 5.5
決して悪いプレーではなかったのだが、決定機のミスが取り沙汰されてしまうのはやむなし。
CFとしては決めなければいけない場面だった。
90分通しての貢献度は守備面含めて極めて高いだけに、さらに決め切る力がつけばと思わざるを得ない。
交代選手
コール・パルマー 6.0
電撃移籍から即チェルシーデビュー。
ギャラガーとの交代だったこともあり、滑らかなボールタッチが際立つ。
インスピレーションを感じさせるプレーも随所に見せたが、流れを変えるには至らず。
連携面での習熟に期待したい。
ノニ・マドゥエケ 6.0
世代別代表で共闘するパルマーと同時にin。
故に新戦力特有の練度不足はそこまで感じさせずに右サイドを構成したが、狭いスペースでなかなか良さが出せず。
そもそもまだチーム全体としての練度に課題があることを感じさせた。
イアン・マートセン -
信頼の高さを感じさせる起用。
チャンスに絡む気配は見せたが、結果には繋がらず。
ミハイロ・ムドリク -
10番も最終盤で投入。
気迫は感じさせたものの、引かれた状態で持ち味を出すことはできなかった。
監督
マウリシオ・ポチェッティーノ 5.0
メンバーが揃わないのはわかるが、変則フォーメーションは機能不全に見える。
若いメンバーが多く一度崩れるとなかなか変えられないのはある程度エクスキューズはあるが…
PSMで上手くいっていた布陣に戻して欲しいというのは一考の余地があるのではないか
中断期間明けのバウンスバックに期待したい。
終わりに
なかなかうまくいきませんね…
これもいわゆる成長痛なのでしょうか。
ラビアは痛すぎて離脱してましたが。
代表明けはどうなることやら。
負傷者の皆さん、早く帰ってきてください。
それではまた
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