はじめに
アスリート、ビジネスマン、ミュージシャン。
全てに共通する大事なことは何でしょうか。
結果を出すこと?お金を稼ぐこと?研鑽を積むこと?
違います。
健康です。
健康第一。
得点者
ボーンマス 0-0 チェルシー
試合前
インターナショナルマッチウィークを挟み、リーグ戦が再開。
殆どの選手が招集されるビッグクラブは特にパフォーマンスが落ちがちなタイミング。
逆にホームの中堅チームはアップセットを狙う。
怪我人続出のチェルシーは、さらにモイセス・カイセドが代表戦で負傷しベンチ外。
代役としてレスリー・ウゴチュクが初スタメンを飾った。
離脱中の面々は復帰が遠く、実況の野村氏は試合前の紹介で息継ぎを必要とした。
4試合で1勝と調子の上がらないチェルシーは必勝を誓う。
対するホームチームも復調のきっかけがほしいところ。
開幕から対戦相手にも恵まれず、未だ勝ち星がない状況。
双方勝点3を狙いたい一戦となった。
試合内容
立ち上がりを取ったのはチェルシー。
コナー・ギャラガーやラヒーム・スターリング、ニコラス・ジャクソンが決定的なシーンを迎えるが、どれも得点には至らない。
対するボーンマスも集中を欠いたチェルシーのセットプレー守備を突く。
しかし試合を通してハイパフォーマンスを見せたロベルト・サンチェスが完璧なセービングで防いだ。
後半にはスターリングが高精度FKでゴールを狙うが、ポストに嫌われ、運にも見放される。
両チームともその後はセットプレーを中心にゴールへ迫るが、2人のキーパーが好セーブを連発。
プレミアリーグでは今季初のスコアレスドローとなった。
選手採点
GK
ロベルト・サンチェス 7.0
集中が時たま切れるDF陣の尻を拭うかのような好セーブを連発。
長身を最大限に伸ばしたシュートストップで前後半1度ずつ決定的なシュートをストップ。
それ以外にも安定したセービングで最後方から勝点をもたらす。
繋ぎのミスもほぼなく、前線への的確なフィードも攻撃の起点として大きく機能した。
DF
チアゴ・シウバ 6.0
らしくないクリアミスが1度あったものの、それ以外は安定したプレーを披露。
そういえばようやくセレソンから離れられたようだが、我々は離れられそうにない。
ビルドアップが手詰まりになることが多い中、なんとか状況を打開できるのは御大の技術によるもの。
代表戦後もフル稼働は変わらなそうだ。
アクセル・ディサシ 6.0
相手のスピードにやや苦労するシーンもあったが、最後まではやらせず。
高さを生かした空中戦はプレミアの中堅のCF相手には心強い。
ただ危険な位置でファールを犯すなどまだ不安定なシーンや集中を欠く場面が少し気になる。
レヴィ・コルウィル 6.0
この試合では明確な左SBとしてスタート。
後半開始直後にはネットを揺らすが、生憎のオフサイド。
ビルドアップもさすがに窮屈そうで、また前のムドリクとの連携も良いとは言えず。
果敢な持ち上がりからチャンスメイクするものの最後の判断でミスが出るのは、CBゆえの仕方ない部分なのか。
マロ・グスト 7.0
卓越した守備能力でボーンマスの攻撃陣を封殺。
プレミアに戸惑っていたのは開幕節のみで、それ以後は堅実かつダイナミックな守備で右サイドに安定感をもたらしている。
早くも今季のベスト補強にあげる声も。
一方で攻撃面ではまだ物足りなく、クロスの質や判断をもう少し磨きたい。
MF
レスリー・ウゴチュク 6.0
カイセドの負傷を受け大抜擢。
大型アンカーながら水準以上の足元を見せ、勇気あるビルドアップも見せる。
時には豪快な持ち運びを披露し、最近欠けていた推進力をチームに与えた。
攻守ともにまだ荒削りな部分はあるものの、控えとしては十二分なクオリティでアピールに成功。
エンソ・フェルナンデス 5.5
チェルシーの新司令塔もこの日は沈黙。
徹底マークを敢行したボーンマスに苦しみ、なかなか思うようにボールを受けられず。
やや高めの位置に陣取ったが、必殺のキラーパスを出すには至らなかった。
今後はこうした相手が増えることも予想される。
更なる進化に期待したい。
コナー・ギャラガー 6.5
成長著しい。
今節はキャプテンマークを巻き先発出場。
アグレッシブさはこれまで同様に、加えてボール捌きも板についてきており、MFとして一つ壁を突き抜けた感がある。
怪我しないとか試合に出続けるとかはやっぱり偉大。
惜しむらくは2度の決定機を逃してしまったこと。
1度目は難しい体勢だったが、2度目はしっかりと決め切りたかった。
もう一段上に行くには、最後の精度が求められそうだ
FW
ミハイロ・ムドリク 5.5
満を持しての先発出場。
最も得意とする左ワイドをチルウェルに代わりに担う。
開始直後をはじめ、随所にスピードを生かした突破を披露。
ただ時間とともにトーンダウンし、インパクトは継続せず。
守備やカウンターの局面などでのスプリントも物足りず、今の成績ならもう2.3段階は戦術面での貢献も求めたいところ。
まだ学ぶ必要があるとのことだが…
ラヒーム・スターリング 6.5
今や最も期待の持てるアタッカーとなった。
ドリブルのキレはさすがの一言で、個人で局面を打開できる。
サイドアタッカーの計算が立たない中で、ハイパフォーマンスを継続中だ。
一方で決定的なシーンでミートをミスしたりと、あと一歩で数字に繋がらない。
ある意味らしいといえばらしいが、今のところそんな余裕がないのである。
ニコラス・ジャクソン 6.0
ポスト直撃のシュートなど、得点の匂いがないわけではない。
ただPSMで感じさせた得点力は未だプレミアでは現れず。
前線からの守備や失地回復能力は高いものの、肝心の得点が欲しい。
センスは随所に感じるので、一つ殻を破れれば大きく飛躍しそうではある。
交代選手
コール・パーマー 6.0
数少ない頼れる交代枠として途中出場。
ボールスキルやタッチにはセンスを感じさせるが決定的な仕事には果たせず。
かつての同僚のスターリングとの連携もあと一つが噛み合わず、ネトのビッグセーブに阻まれる。
まだコンビネーションには時間がかかりそうだ。
イアン・マートセン -
随所に顔を出し、ボールにも積極的に関与。
ゴール前でチャンスを迎えるシーンもあったが初ゴールはまだ遠いか。
なかなかトップ下が定まらない現状では選択肢になり得る可能性は見せている。
ベン・チルウェル -
まさかのスタメン落ち。
コルウィルも悪くはないが純粋な4バックならはチルウェルの方が専門性を感じるが。
本調子ではないのか、少しタッチが乱れるシーンはあったものの、正確なクロスやスピードに乗った突破は本職ならでは。
サポーターからスケープゴートにされているのは気の毒でしかない。
監督
マウリシオ・ポチェッティーノ 5.0
シンプルな4バックに回帰したものの、勝点3は今日も遠い。
もちろん怪我人やコンディション不良の面々が多いのは仕方ないが、後ろの重さは気になるところ。
ギャラガーを初め、若手が伸びているのは好感だが、このまま成績がついてこないと苦しくなりそうだ。
終わりに
辛抱、我慢、忍耐。
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