はじめに
欧州サッカーを見ると壊れるものはたくさんあります。
狂う体内時計、金銭感覚の麻痺、ハムストリングスへの信頼。。。
その中でも最も顕著なものが返し続けられる手のひらです。
得点者
バーンリー 1-4 チェルシー
得点者:前半15分 ウィルソン・オドベール(バーンリー)、前半42分 オウンゴール、後半5分 コール・パルマー、後半20分 ラヒーム・スターリング、後半29分 ニコラス・ジャクソン(チェルシー)
試合前
インターナショナルマッチウィーク前、最後の一戦はお互いに連勝を狙う一戦に。
チェルシーはリーグ杯にプレミアリーグで久しぶりの勝利を収めたのが前節。
迎え撃つ昇格組バーンリーもルートンを下し、今季初勝利。
双方いつぶりだろうか、プレミアリーグでの連続勝利を狙っていく。
チェルシーは人員不足の右SBは再びククレジャが担当。
前節ゴールを決めながらHTで下がったミハイロ・ムドリクはベンチスタートになったものの、同じく前節のスコアラー、アルマンド・ブロヤは連続スタメン。
ベンチにはカーニー・チュクエメカが帰るなど、徐々に負傷者も戻ってきた。
対するバーンリーは1年での昇格組。
ヴァンサン・コンパニ監督の下でオールドスタイルから脱却した姿を披露している。
試合内容
危険な香りを漂わせていたバーンリーの先制は前半15分。
スターリングのシュートが外れた直後、見事なビルドアップから右サイドで起点を作る。
アクセル・ディサシの軽率な対応もあり、エリア内に侵入すると最後はオドベール。
前半は危うさを見せていたククレジャを破り、先制点を奪う。
その後もククレジャのサイドからチャンスを作られるが、チェルシーもウイングの個で反撃。
37分にキレのある突破からシュートを放ったスターリングが、42分に再び左サイドを突破。
やや強引に上げたクロスがオウンゴールを誘い、チェルシーは前半で追いつくことに成功した。
後半も開始から躍動するスターリングが再び左を突破。
ヴィチーニョのファールを誘い、PKを獲得すると、キッカーはパーマー。
冷静に沈めた逆転弾で、チェルシーでの、そしてプレミアでの初ゴールを記録した。
好調のスターリングは自身でもゴールを沈めると、さらにジャクソンの得点シーンでも起点に。
久々のゴールラッシュ、そして逆転勝ちとなったチェルシーがリーグ戦2連勝を飾った。
選手採点
GK
ロベルト・サンチェス 6.5
1失点こそしたものの、DFの股を抜けたシュートはGKの責任は薄いだろう。
癖のあるバーンリーのウインガーにミドルシュートを浴びるシーンも多かったものの、堅実なセービングで追い上げを許さず。
足元も大きなミスはなく、1試合1ポカも見られず。
総じて及第点以上の出来と言っていいだろう。
DF
チアゴ・シウバ 6.5
1失点目では飛び出した裏を突かれた格好だが、判断としてはそこまで悪いものではなかった。
前からくるバーンリーに対して終始堅実なボール回しを見せ、安定感をもたらす。
ルーズボールをとんでもないパスでマイボールにするなど、判断力の高さは相変わらず。
本当に微々たるものだが、多少の衰えがないわけではないように感じるので、とっとと帰ってこいバディアシル。
アクセル・ディサシ 5.5
敵陣エリア内に優しいフィードを通すなど、ロングキックで見せ場を作る場面も。
一方で先制点を奪われたシーンでは、軽率な対応で侵入を許してしまった。
中への突破だけは許してはいけない場面で、簡単に行かせてしまった点は反省すべき。
ポチェッティーノからの信頼は厚く、ここまで出場時間も極めて長い。
気になる部分も少なくないが。。
レヴィ・コルウィル 6.0
左SBとして新境地を開拓しつつある。
この試合では前がスターリング、前節はムドリクと、スペースを欲しがるタイプのWGであるためそこまで攻撃性能が求められないのも合っているか。
攻撃面ではビルドアップやキックの質は高いものの、さすがにクロスは精度を欠いた。
求めすぎか。
守備では若干手を焼いたものの、概ね悪くはない出来だったと言える。
マルク・ククレジャ 6.0
慣れない右で奮戦したここ2試合から連続スタメン。
直近のハイパフォーマンスに比して、この試合ではかなり苦戦した印象。
先制点のシーンのみならず、全体を通して対面の選手に苦戦。
これもやむ無しだが攻撃面でも付加価値は加えられず。
とはいえ繰り返しになるが適正ポジションではないことや、球際の強さなどのらしさを見せる場面もあり、及第点としておきたい。
MF
モイセス・カイセド 7.0
アンカーとしてハイクオリティなプレーを披露。
持ち味の守備はさることながら、高精度のサイドチェンジで攻撃も加速させる。
3得点目にも絡み、攻守において七面六臂の活躍を見せる。
お値段にも納得のパフォーマンスで、ウェストハム戦など誰の記憶にもないだろう
エンソ・フェルナンデス 6.5
ゲームメーカーとしては相変わらずの超一流ぶり。
どこにつけるべきかをわかっており、特にチアゴ・シウバとの巧みな連携でプレスを回避。
それだけになぜシュートはGKを目掛けて蹴ってしまうのか。
言うことなしのキック精度とプレービジョンを敵陣エリア内でも出してくれればもう言うことは本当にないのだが。
コナー・ギャラガー 7.0
毎節成長を続ける番犬。
元々のハードワークぶりに加え、技術も伴ってきた今季は中盤で替えの効かない存在になりつつある。
特に敵味方ともに足が止まりだす後半からは特にその存在感が際立つように。
この試合ではアシストを記録するなど数字でも貢献を果たし、黄金の中盤を作っている。
FW
コール・パーマー 7.0
PKながら待望のプレミア初ゴールを記録。
その後アシストも決めるなど、この3連勝に大きな貢献を果たしている。
流麗なターンでベクトルを前に向け、FWを活かしながら自身で積極的に狙う姿勢も高評価。
守備でも貢献度が高く、既に主力の座を掴んだと言っていいだろう。
ラヒーム・スターリング 8.0
言うことなし。
圧巻のプレーで全得点に絡む活躍を披露。
開幕当初から見せていたキレはやや落ちたか?と思っていたが、この日は向かうところ敵なしで1G・1PK奪取・1OG誘発・1起点とあらゆる形でゴールに絡んだ。
前節はムドリクが躍動した中、自身の存在を十二分にアピールした。
アルマンド・ブロヤ 5.5
前節ほどボールに絡む機会が少なく、運動量も多くなかった。
身体の強さやフィニッシュへの意識の高さは見せたが、全盛期には程遠いか。
コンディションの問題もあると思われ、前半のみで交代。
交代選手
ニコラス・ジャクソン 7.0
ブロヤに代わり、後半頭から出場。
もったいなさすぎる出場停止明けで、試合を決定づける4点目をゲット。
冷静な切り返しからの流し込みで、PSMで見せた決定力の高さを思い出させる。
ブロヤの復活とジャクソンのフィットが合わされば、悪くない二頭体制が出来そうだ
ミハイロ・ムドリク 6.0
躍動のスターリングと交代出場。
前節のプレーを継続するかのように、鋭い突破からチャンスを作るが、なぜかクロスの宛先を誤ってしまった。
左WGの争いも激しくなってきたが、チームにとっては非常に嬉しい展開。
イアン・マートセン ー
古巣相手に凱旋出場。
登場時にはサポーターから温かい拍手を受ける。
監督
マウリシオ・ポチェッティーノ 6.5
先制を許す苦しい展開も、選手の個力で上回り終わってみれば、4得点の大勝。
スターリングの好調はもちろん、パーマーの得点も大きい。
交代のジャクソンにも得点が生まれ、収穫の多い一戦になった。
終わりに
勝利はとても嬉しいですね!
一方で勝ち慣れていかないといけないのもまた事実であり、、
とりあえずスターリングさん、すみませんでした。
代表戦があるので少しチェルシーの試合は先になりますが、とりあえずみんな怪我をしないように
それではまた
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