24-25 第20節 クリスタルパレスvsチェルシー(A)選手採点

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はじめに

一年の計は新年初戦にあり。

得点者

クリスタルパレス 1-1 チェルシー

得点: 後半37分 ジャン・フィリップ・マテタ(クリスタルパレス)/前半14分 コール・パーマー(チェルシー)

試合前

2024年最終戦をまさかの敗北で終え、連敗でリーグ戦を折り返したチェルシー。

エバートン戦の引き分けも含めると公式戦3戦勝ちなしと、若干の停滞ムードが漂う。

2025年に悪い流れを持ち込まないためにも、クリスタルパレス戦では久しぶりの勝利がマストとなる。

前節イプスウィッチ戦ではターンオーバーがハマらず、ミスからの2失点。

特に失点に直結するミスが続いたアクセル・ディサシのパフォーマンスには批判が集まった。

ウェズレイ・フォファナ、ブノワ・バディアシルが離脱する中で控えCBのディサシもこの出来となると、1月のDF補強を望む声も多い。

また昇格組相手に無得点という攻撃陣にも不満。

特にエリア内で勝負できる9番タイプを欲する声もある。

移籍市場も開いているが、むやみやたらに選手を増やすよりも、まずは現メンバーの奮起と怪我人の復帰に期待をしたい。

前節は出場こそなかったが主将リース・ジェームズがベンチに戻り、1月中にはCB陣も戻ってきそうとのことだ。

攻撃陣は出番の少ない面々がいかにアクセントを加えられるかが重要で、ジョアン・フェリックスやクリストファー・エンクンクら控えのクオリティが求められる。

対するクリスタルパレスは今季苦戦中。

しかし前回対戦ではスタンフォードブリッジで勝点1を持ち帰っており、油断はできない。

前節はチェルシーからローン中のトレヴォ・チャロバーと前回対戦のスコアラー、エベレチ・エゼが得点。

セインツ相手に競り勝ち降格圏から遠ざかり始めた。

双方浮上をかけて臨む2025年初戦となる。

DFラインに怪我人が続出、ウェズレイ・フォファナについてはシーズンアウトという報道も出たチェルシー。

新年初戦、CBには若手有望株のジョシュ・アチェンポンが大抜擢された。

更に平均年齢が下がったDFラインをマロ・グストやレヴィ・コルウィルのフォローは欠かせない。

攻撃陣はペドロ・ネトが先発に復帰した。

パレスはジャン・フィリップ・マテタやエゼら主力がスタメンで、日本代表の鎌田大地はベンチスタートとなった。

選手採点

GK

ロベルト・サンチェス 6.0

セービングとパンチングは安定しており、クロスも慌てずキャッチング。

セットプレーにも落ち着いて対応し、ビッグセーブでチームを救う場面もあった。

一方で足元やパスは相変わらずの精度で、軽率なミスで相手に渡すシーンも。

失点シーンも既に付かれているパーマーに渡してしまった部分もある。

及第点止まりとするのが妥当だろう。

DF

レヴィ・コルウィル 6.0

今季4人目の相方は18歳。

自身が支える側となり、フィジカルに秀でるマテタと真っ向勝負。

肉弾戦にも強い気持ちで対応し、力強いスライディングブロックも。

自身より若手選手を支えるべく奮戦した。

よく耐えていただけに、カウンターからの失点は極めて悔やまれる。

ジョシュ・アチェンポン 6.0

怪我人続出のCBでリーグ戦初出場をスタメンで飾る。

緊張の気配もあったが、意欲的な持ち運びや落ち着いたビルドアップを見せ堂々とプレー。

ボールを置く場所が良く、流麗な攻撃参加も◎

ノーミスというわけではなかったが、致命的なエラーはなく、貢献度合いで言えば間違いなくプラス

クリーンシートこそ逃したが、上々のデビューとなった。

マロ・グスト 5.0

アチェンポンとの連携不足もあり、ビルドアップで詰まることが目立った。

この日は純粋なSBとしてのロールが多かったが、そちらもサポートの質が物足りず。

攻撃時の判断が芳しくなく、好機を演出することができなかった。

視野の狭さが攻守において目立つ展開になってしまった。

ベンチの主将が恋しくなる、本人には苦しい試合に。

マルク・ククレジャ 6.0

サールとムニョスが絡む相手のストロングに、サンチョと共に応戦。

スピードあるサールには間合いを上手く詰め、決定的な仕事はさせず。

一方でムニョスには何度か危険なシーンを作られてしまった。

組み立てへの絡みは良かったが、攻撃では決定機を作れず。

失点の場面では最後まで身体を投げ出したが、わずかに届かなかった。

MF

モイセス・カイセド 6.0

ラヴィアが一向に帰ってこない中盤をエンソと支える。

ボール保持の時間が長く、前半はそこまで出番がなかった。

とはいえ危険な局面にはしっかり顔を出した。

後半は運動量が落ちる周りを尻目に存在感を増す。

トランジションが激しい展開でらしさを見せたが、勝利を決定づける活躍には至らず。

エンソ・フェルナンデス 6.5

精力的に動き回り、ボールをよく引き出し、よく広げ、よく繋いだ。

難しい体勢からも難なく味方に通す技術には嘆息する。

上下左右、あらゆる局面に顔を出し味方のサポートから時にはラストパスも狙った。

ワンステップでの華麗なサイドチェンジは彼にしか蹴れない。

豊富なスタミナと抜群の技術を見せた。

FW

コール・パーマー 7.0

今年もやはり彼の年になるのか。

見事な股抜きシュートを沈め、チェルシーの2025年ファーストゴールをマーク。

その後も鋭いパスを何度も繰り出し、ジャクソンをひたすら走らせる。

アシストがつかなかったのは残念だ。

追加点を奪いきれなかった代償は彼のロストからの失点に。

とはいえ総じて見れば及第点以上なことに疑いはない。

今年もよろしくお願いします。

ペドロ・ネト 6.5

キレのある仕掛けを連発し、右サイドを何度も切り裂く。

スピードの優位を活かしアシスト級のパスも。

狭い局面で受けることも多かったが、身体の強さも生かしよくキープした。

PKかというシーンもあったが不運にも笛は鳴らず。

フル出場し最後まで好機を演出したが、得点は生み出せず。

コンディションは良さそうだっただけに、結果が欲しかった。

ジェイドン・サンチョ 6.5

積極的なボレーシュートから試合に入ると、テクニカルな突破でパーマーの先制点をアシスト。

自陣深い位置でナツメグを魅せるなど、この日は足技がキレキレ

守備にもよく戻っていた印象。

終盤はガス欠の気配があったが、やるべきことはやり切ったか。

終盤にマドゥエケと交代。

ニコラス・ジャクソン 5.0

ラクロワ相手にパワーでもスピードでも上回る。

パーマーのパスに良い抜け出しを見せていたが、肝心のフィニッシュを枠に飛ばしきれず。

右足でも左足でもチャンスがあったが、昔のジャクソンに戻ってしまったか。

裏抜けまでは良かったが、あとはフィニッシュの精度だけだった。

試合展開としては、その甘さが痛恨の形で返ってきてしまった。

後半途中にギウと交代。

交代選手

マルク・ギウ 5.5

ECLの活躍が評価され、開幕節以来のリーグ戦出場。

献身的なプレスでパレスを慌てさせた。

とはいえ効果的にボールに絡む回数は限られ、シュートを放つことは出来ず。

アピール成功とはならず、2番手の地位を確立できなかった。

ちなみに今節がお誕生日。

ノニ・マドゥエケ ー

監督

エンツォ・マレスカ 5.5

抜擢したアチェンポンは良い意味で年齢不相応のプレーを披露し、抜擢が正しかったことを証明。

フォファナのシーズンアウト、バディアシルの離脱長期化が報じられる中、新たな光を見つけたか。

試合も早々に先制する悪くない展開だったが、追加点の奪取に苦戦。

時間と共に徐々にペースを握られてしまった。

結果を出したギウに時間を与えるのは良かったが、現有戦力を考えれば、さらなる打ち手はあったはず。

再び勝点を落とす試合になり、トンネルからは抜け出せなかった。

終わりに

今年もよろしくお願いします!

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