24-25 第4節 vsボーンマス(A)選手採点

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はじめに

第4節からが本当の開幕感。

得点者

ボーンマス 0-1 チェルシー

得点:後半41分 クリストファー・エンクンク (チェルシー)

SUPER SUB NKUNKU SCORES WINNER! | Bournemouth 0-1 Chelsea | HIGHLIGHTS | Premier League 2024/25
Highlights of Chelsea's 1-0 Premier League win against Bournemouth at the Vitality Stadium...Subscribe to our channel here:

試合前

主要な移籍市場も閉幕し、各軍のスカッドがようやく勢揃い。

サウジアラビアやトルコといった最後の窓口も閉じ、いよいよ今季を戦うメンバーが固まった。

移籍市場最終日に加わったジェイドン・サンチョはもちろん注目の的。

また構想外と言われながら放出先が決まらなかったベン・チルウェルをはじめ、去就が決まらなかった若手メンバーにも背番号が割り振られた。

これだけメンバーがいながら、9番が空いているのが極めてチェルシーらしいというか。

スカッドは揃ったものの、代表ウィークを挟んだことで選手たちは散り散りに。

招集外に加え、コンディションを考慮し代表活動を見送ったメンバーのみがコブハムに残り練度を高めた。

プレミアリーグのメガクラブとなれば当然代表選手も多い。

いわゆるFIFAウイルスは今季も猛威を振るい、各チームから嘆きの声が聞こえている。

慎重な態度が奏功したか、チェルシーではこの期間での離脱はなく、代表初招集のノニ・マドゥエケがアシストをマークするなどポジティブな話題も。

他方、今季素晴らしいパフォーマンスを見せていたロメオ・ラヴィアや全休の続くリース・ジェームズは戻れず、マロ・グストも不透明。

怪我人に悩まされるのは今シーズンも変わらなそうだ。

対するボーンマスは前節劇的な今季初勝利。

87分から2点差をひっくり返す勝利で、チームの士気と順位を高めた。

チェルシーからレンタルのケパ・アリサバラガもその試合には出場していたが、今節は規定により欠場となる。

チェルシーのスタメンは招集を辞退したウェズレイ・フォファナ、コール・パーマーをはじめ、有意義な時間を過ごしたノニ・マドゥエケ。

モイセス・カイセドは相変わらずブラック企業顔負けの連勤だが、病気によりエンソ・フェルナンデスとキアナン・デューズバリー・ホールは欠場。

中盤の穴はレナト・ヴェイガに託された。

候補が多い左WGには前節同様ペドロ・ネト、懸案の右SBにはアクセル・ディサシが起用された

選手採点

GK

ロベルト・サンチェス 7.5

開始直後からクロスバー直撃のミドルを浴び、守備に不安を見せた立ち上がり。

その予感は正しく、計19本・枠内7本のシュートを受けた。

圧倒的に不利なスタッツで勝利を収められたのは、間違いなくサンチェスのハイパフォーマンスによる。

枠にも救われたが、圧巻のストップを連発し、前半のPKストップは試合展開を大きく左右した。

ウノゼロ勝利の立役者となった守護神。

MOMにふさわしいだろう。

DF

ウェズレイ・フォファナ 5.0

代表期間をコンディション調整に当てたとは思えない低調な出来。

ディサシやヴェイガとの連携不足は仕方ない面もあるが、それでも個人の不安定さが目立った。

組立にも苦戦し、危険な位置でのパスミスが散見され、PKを献上する契機に。

サンチェスに助けられ事なきを得たが、及第点からは遠いと言わざるを得ない。

途中から右SBに移り、アダラバイヨに中央を譲る。

レヴィ・コルウィル 6.0

低調なフォファナの横で奮闘。

押し込まれる時間も長かったが、身体を張りシュートコースを制限。

空中戦でも地上戦でも最後まで食らいついた点は評価ポイント。

左足で高精度のロングキックを繰り出すシーンもあり、攻撃面でも色を出す。

気迫あふれるプレーで守備陣を牽引した。

アクセル・ディサシ 5.0

本職2名が負傷という緊急事態を受け、右SBで今季プレミア初出場。

業界トップクラスの二人に比べて落ちるのはやむを得ないが、それでももう少しどうにかならないか。

攻撃に厚みを持たせるのは難しいとして、軽い守備やスペースを簡単に開け放してしまうのはいかがなものか。

同情の余地は多分にあるが、自身の得意分野でも後手を踏んでしまった印象。

右SBにフォファナが移り、後半途中交代。

マルク・ククレジャ 6.5

チルウェル帰還の報はありつつも、ククレジャの1stチョイスに変わりはないだろう。

好調のセメーニョ相手にも臆せずぶつかり、前半は何度もクロスをブロック。

後半はより持てる展開になったこともあり、攻撃での役回りも増加。

すっかり板についてきた中央からの組み立てに加え、デビュー戦のサンチョとも好連携を披露。

90分間の果敢な上下動で、チームに勢いをもたらした。

MF

モイセス・カイセド 7.0

負傷のラヴィア、体調不良のエンソとKDHを欠く中でしっかりと先発出場。

南米帰りを考慮されることもなく、あるいは考慮されたうえで外せないという結論だったか。

実際その判断は正しく、試合と均衡はカイセドの貢献なくしては成立しえなかった。

広範囲のカバーにビルドアップと、特に安定感を欠いた右のDF陣の尻を拭う。

故障した瞬間にチームが崩壊する気しかしないので、何とか負荷を分散させたい。

レナト・ヴェイガ 6.5

代表ウィーク明けという、ある意味好機を掴んだ格好でプレミア初先発。

左SBではなく中盤での起用で、特に序盤は少し戸惑いもあった印象。

それでも徐々に慣れてきたようで、球際での激しいデュエルや果敢な持ち運びにも参加。

若さや練度を考えれば十分よくやったと言っていいのでは。

先制点後には勢い余りスタンドに飛び込み、イエローを受ける

FW

コール・パーマー 6.0

窮屈な前半でも、時間とイエローを作り出す技術はさすが。

トップ下の位置からボールを引いて受け、運びと供給を試みる。

優れた得点感覚で値千金のゴールをもたらし、勝点3に大きな貢献。

一方で周りのコンディションや相方のグスト不在も響き、エリア近辺でのタッチは限られた。

有効なボールが少なかったこともあるが、左サイドから有効な打開は出来ず

途中から右ワイドに入るも、タイトな守備に苦戦し、いつもの輝きは出せなかった。

ペドロ・ネト 5.5

縦への突破を試みる回数も少なく、低い位置からでは良さの発揮も限られた。

なかなか左ではインパクトを残しづらいのはわかるが、マドゥエケが右の1stチョイスである以上、こちらで結果を出すしかない。

前半のみでピッチを去る

ノニ・マドゥエケ 6.0

代表での好調も買われ、連続で先発出場。

ビルドアップに苦しむチームの出口として奮闘し、フィジカルを生かしてキープを図る。

後ろ向きでもらう場面が多く、得意のドリブルを見せられるシーンはほとんどなかった。

カットインからのシュートも大きく枠を外れ、不完全燃焼での途中交代

ニコラス・ジャクソン 6.0

好機がないわけではなかったが、この日はゴールを奪えず。

特に後半はサンチョ効果もあり何度か惜しいシーンはあった。

コンディションも100%ではなかったか、少し体が重そうなシーンもあった。

チーム状況的に厳しかったのはあるだろうが、いつものデリバリーもこの日は見せられず

後半途中でエンクンクと途中交代。

交代選手

ジェイドン・サンチョ 7.0

後半開始から途中出場。

高い技術を生かしたドリブルで時間を作り、急所を突くパスで何度もチャンスクリエイト。

停滞していた攻撃に活を入れ、ククレジャやジャクソンとも連携からの崩しを見せる。

最終盤にはエンクンクへ見事なパスを通し、先制点を演出。

45分からながら、挨拶代わりには十分すぎるパフォーマンス。

サポーターの心を一気に掴んだ。

ジョアン・フェリックス 5.5

トップ下の位置で後半途中出場。

自由に動きながらブロックの突破を試みるが、やや持ちすぎな印象。

個人での突破にこだわっていたのか、囲まれて奪われるシーンが目立った。

サンチョとエンクンクが結果を出した中で、一層の奮起が求められる。

トシン・アダラバイヨ 6.0

ディサシに代わり途中出場。

同じく今季のプレミア初出場となった。

フォファナと位置を入れ替え、CCBの位置で不安定な守備とビルドアップを託される。

前半より押し込む時間が長く一概に比較はできないが、一定求められた落ち着きは与えられたか。

フォファナーコルウィルの1stチョイスは明言されているが、3番手としては悪くないアピール。

クリストファー・エンクンク 7.0

ジャクソンに代わり1トップの位置に。

スペースが少ない中でボールを受けられる回数も限られたが、それでも見事な先制ゴール。

身体の使い方からシュートセンスまで、さすがというしかないプレーはまさに本領発揮といったところか。

しっかりと風船パフォーマンスも披露し、ジャクソンとは違った良さで猛アピールに成功

監督

エンツォ・マレスカ 6.5

コンディションが難しい面々を抱えながら、早めの交代が功を奏す。

ディサシとフォファナの位置は誤った感があったが、アダラバイヨの投入で落ち着きを取り戻す。

サンチョに45分与えた判断も光り、交代策の的中が勝利に結びついた。

攻撃陣は豊富な駒が躍動したものの、3列目以降は選手層含めまだ課題有。

それでもクリーンシートでの勝利はチームにも監督にも一つ大きいものになっただろう。

終わりに

日曜朝4時。

健康的な休日である。

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