24-25 第14節 vsサウサンプトン(A)選手採点

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はじめに

12月って感じがします。

得点者

サウサンプトン 1-5 チェルシー

得点:前半7分 アクセル・ディサシ、前半17分 クリストファー・エンクンク、前半35分 ノニ・マドゥエケ、後半31分 コール・パーマー、後半42分 ジェイドン・サンチョ(チェルシー)/前半11分 ジョー・アリボ(サウサンプトン)

Southampton 1-5 Chelsea | 5 GOAL DEMOLITION over the Saints! | HIGHLIGHTS | Premier League 24/25
PL Matchday 14 - Highlights of Chelsea's 5-1 Premier League win against Southampton at St Mary's Stadium...Subscribe to our channel here:

試合前

ウィンターブレイクがないことが特徴的なイングランドプレミアリーグ。

年末年始にも試合が組まれ、その過密日程ぶりは欧州リーグの中でも一際目立つ。

チェルシーも例に漏れず、アストンヴィラ戦から中2日でのリーグ戦となる。

前節はマレスカの戦術がドンピシャでハマり、難敵相手に文句無しの3-0。

オールコートマンツーに近い守備や、カイセドの右SB起用が見事に当たった。

首位リバプールが独走態勢に入ろうとする中、アーセナルと並んで3位で追走している。

ビッグ6相手に中々勝てない以上、中下位の相手には取りこぼせない。

今節相対するサウサンプトンは昇格組。

理想を高く掲げた攻撃的なスタイルを志向するが、ややスキルがついてきていない印象。

鋭い攻撃を見せることもあるが、それ以上に脆さが目立つ。

最下位に沈んでおり、プレミア残留に厳しい戦いが続いている。

チェルシーとしては、過密日程ながら落とせない試合となる。

ヴィラ戦ではフォファナが負傷離脱するなど、メンバーマネジメントにも十分に気を使わねばならない季節。

戦術以外にも、マレスカの人選に注目が集まる。

浮上のきっかけを掴みたいサウサンプトンの前節はドローゲーム。

三笘薫に先制点を奪われながら、格上のブライトンから勝点をもぎ取った。

一方で攻撃の要であるディブリングが出場停止になるなど、スカッドはかなり厳しい。

逆にチェルシーからするとありがたい状況となる。

注目のスタメン。

チェルシーは中核を残しながらの大幅ターンオーバー。

GKにはついにヨルゲンセンが起用され、DF陣は総入れ替え

残されたのは中盤のプレーヤーで、エンソ・フェルナンデス、モイセス・カイセド、コール・パーマーが引き続き先発。

クリストファー・エンクンクが最前線に入り、ノニ・マドゥエケとジョアン・フェリックスが脇を固めた。

対するセインツは苦しい台所事情。

GK含め経験値の浅い選手が多い中、アダム・アームストロングやマテウス・フェルナンデスらがスタメンに名を連ねた。

選手採点

GK

フィリップ・ヨルゲンセン 6.5

ついにリーグ戦初先発。

開始直後に大ピンチが訪れたが、見事なショットストップで上々の入り(結果的には際どいオフサイドだったが)

2点リードの後半立ち上がりにも再びのピンチだったが、こちらも素晴らしいセーブで追撃を許さず。

1失点こそ喫したが、要所を締めるプレーで最後尾から流れを守る。

足元も安定しており、数的優位というラッキーはあれど、大きなミスなくプレミア初挑戦を終えた。

相手のレベルも違うため一概に比較はできないが、良い競争があるのは間違いないだろう。

DF

アクセル・ディサシ 6.5

開始早々の先制点でチームを勢いに乗せる

久しぶりのリーグ戦、かつなんだかんだ純粋なCB起用は久しぶり。

押し込まれる時間も粘りの守備で耐え、トレードマークのガッツポーズも披露。

ただ繋ぎの部分や早いトランジションの展開はやはり不得手で、ミスも散見された。

過密日程なだけに頑丈さはありがたいものの、繊細なプレーをより期待したい。

トシン・アダラバイヨ 6.0

左CBの位置で先発出場。

隣がディサシということもあり、ビルドアップの起点はほぼ彼から。

しっかりと相手を見たパスワークで前進のスタートに。

ストロングヘッドと左足にチャンスが訪れるが、どちらもゴールポストに嫌われた。

一方失点シーンは中央でマーカーをフリーにしてしまい、やや脆いシーンも。

フォファナ離脱後の代役には、さらなるパフォーマンスの向上が必要そうだ

マロ・グスト 6.0

復帰後初の先発となったが、やや苦戦の前半。

セインツの幅を取る攻撃に対応が遅れ、何度か右から起点を作られてしまった。

後半からは相手が一人少なくなったこともあり、守備の安定感と攻撃への参加が増加。

最終盤には持ち上がりからサンチョの得点をアシストした。

リース・ジェームズの離脱が長く、ある意味安泰かと思われていたポジションに、カイセドという強烈なオプションが登場

グストもまた、さらなる進化が必要な一人だ

マルク・ククレジャ 6.0

スパーズ戦では見逃されたドレッドへのファールで退場を誘発。

誘発とは何なのかというのもあるが。

引っ張りたくなる何かがあるのだろうか。

プレー面も変わらず素晴らしく、連戦ながらよく走り、アシスト未遂も。

まあエリア内であればもっと振っても良いとは思うが。

プレー時間も考慮されたか、後半途中交代。

MF

モイセス・カイセド 6.5

大幅ターンオーバーをする中でも変えられないということか。

さすがにやや身体が重いか?と思われたがなぜか時間を経るごとにプレーの質が向上。

なんという選手。

特に相手が一人少なくなってからはひたすらボールを回収していた。

大量リードで早々にお役御免、、、になることはなくフル出場。

なんという選手。

エンソ・フェルナンデス 6.5

この日も見事なプレースキックで得点に絡む

一方で失点の場面はエリア内で相手に振り切られてしまい、悔しいシーンに。

ただそれ以外は安定的な出来で、ゲームメイクを牽引しながら機を見たラストパスも狙う。

ダメ押しの4点目に繋がる絶妙のパスも繰り出すなど、トータルで見れば及第点以上なのは間違いない。

充実のプレーが続いている。

FW

コール・パーマー 7.0

こちらも連戦ながら衰え知らずのパフォーマンス。

前半に好機が訪れるも、ビッグセーブとポストに阻まれた。

その後もよく攻撃陣を操った。

ダメ押しが遅く長い時間プレーすることになったが、最後はこぼれ球を押し込み自らで引導を渡す。

2戦連発を果たし、チームを勝利にグッと近づける。

直後にベンチに下がったが、次節への期待であることは言うまでもない。

ノニ・マドゥエケ 7.5

前節の先発落ちの悔しさを晴らすかのごとく、見事な出足で勝ち越し弾を演出。、

直後には自身でも振りの早い左足から貴重な3点目をゲット。

嫌な流れを断ち切るプレーで、一気に試合の趨勢を決めた。

数的優位となった後半はさらにチャンスが訪れるが、ビッグセーブに阻まれ続けた。

チャンスの多さから考えると、ハットトリックしててもおかしくはなかった。

不完全燃焼感はあれど、スコアに与えた影響は十分。

結果を残し後半途中交代。

ジョアン・フェリックス 6.0

イマジネーション溢れるプレーで攻撃を牽引

マドゥエケの得点を記録のうえではアシストした扱いだが、本人としてはやや悔しい出来か。

相変わらずチャンスクリエイトは文句無しなのだが、いかんせんフィニッシュが決まらない。

まあこれが決まっていれば以下略。

守備貢献も意外に高い選手なだけに、結果が出ればサポーターとしても嬉しいのだが。

クリストファー・エンクンク 7.5

久々のリーグ戦の先発だったがさすがの仕事人ぶり。

マドゥエケの貢献が大きかったとはいえ、冷静に2点目を沈めると、鋭い切り返しで4点目を演出。

パーマーに蹴り込まれ自身の得点にはならなかったが、笑顔で祝福した。

エリア内での落ち着きはさすがで、それ以外にも巧みなスルーや足技を披露。

ジャクソンとは異なる特徴を存分に発揮し、こちらもアピールに成功。

移籍の噂もあるが、やはり手放したくないクオリティ。

交代選手

ジェイドン・サンチョ 7.0

マドゥエケに代わり右サイドで途中出場。

小気味良い足技を見せ、両サイドでもハイクオリティなプレーが出来ることを示した。

終盤には右足で豪快にチェルシー移籍後初ゴールを記録。

これまでもアシストでの貢献は多くあったが、待望の一点に。

復帰後は両サイドから得点に絡んでおり、ユーティリティ性も発揮している。

キアナン・デューズバリー・ホール 6.0

パーマーに代わり攻撃的な位置で出場。

試合の大勢が決していたこともあり、リスクを負うことはなかったが、パス回しに的確に参加。

ただもう少し右で差し込める機会があると良い。

中盤のプレーヤーが軒並み好調の中、出番が限られるのはやむを得ないが、この後の日程では必要な戦力となるはず。

腐らずに頑張ってほしい。

レナト・ヴェイガ 6.0

クロージングを託され左SBで途中出場。

数的優位ということもあり、そこまで大きなピンチはなかったが、与えられたタスクを着実に処理。

ボール回しでもノッキングはなかった。

チルウェル不在の中、ククレジャを下げられるのはありがたい限り。

監督

エンツォ・マレスカ 7.0

序盤はサウサンプトンのアグレッシブさに手を焼いたが、徐々に試合の流れを掴む。

仕込んだプレスが奏功した二点目は、直近の練習の結実だろう。

不用意なレッドカードで数的優位を得た幸運やヨルゲンセンの抜擢で流れを引き寄せ、攻撃陣にも数字が。

終わってみれば大量5ゴールで2戦連続の快勝となった。

マドゥエケなど決定機逸もあった点はやや不満を口にしていたが、ターンオーバーをしながら2位に浮上。

アウェーながら自身のチャントが鳴り響く夜を作り上げた。

終わりに

選手層こそ正義

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