24-25 第16節 vsブレントフォード(H)選手採点

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はじめに

ロンドンでさえ暖かく感じるのだろうか。

得点者

チェルシー 2-1 ブレントフォード

得点:前半43分 マルク・ククレジャ、後半35分 ニコラス・ジャクソン (チェルシー)/後半45分 ブライアン・エンベウモ(ブレントフォード)

試合前

前節スパーズ相手に派手な逆転勝利を飾ったチェルシー。

ククレジャの2スリップでいきなり2失点を失ったが、新たなスパイクと共に流れを奪還。

キレキレのサンチョと絶好調のエンソ、そしてパーマーのメンタルで4発を打ち込みロンドンのライバルを圧倒する。

ビッグ6相手に今季初勝利を飾った。

エラーで失った2点をクオリティで取り返す戦いぶりで、チームの状態の良さを感じさせた。

ミッドウィークにはECLに参戦。

極寒のカザフスタンにはスタメン組は帯同さえせず、ユースメンバー主体で挑んだ。

それでもマルク・ギウが圧巻の突破を含む2ゴール。

計3ゴールを奪い、凍るピッチから勝ち点3を持ち帰った。

これでECLは5戦全勝、次トーナメント進出も決定させた。

難しい戦いを勝ち切り、勢いに乗り始めたチェルシー。

全勝を狙いたい12月、日程も含め一番の難所との声もあるのが今節のブレントフォード戦だ。

中堅の躍進が目立つ今季、その旋風を巻き起こすチームの1つとなったビーズ。

ブライアン・エンベウモ、エアネ・ウィッサの攻撃陣がとかく強力で、2人で9ゴールずつマークしている。

ホームで圧倒的な強さを見せる一方、アウェーゲームでは全く結果が出ていないのが上がり切らない順位の所以。

移動距離的に不利なチェルシーだが、地の利を生かし首位リバプールを追いかけたい。

遠征を回避したメンバーでスタメンは固められ、急遽の負傷となったCB以外は総入れ替え。

アダラビヨオのみスタメンが続き、グストとククレジャ、コルウィルのオーソドックスな4DF。

ラヴィアが負傷した中盤はエンソとカイセドで締め、攻撃陣は好調のサンチョらが入った。

対するブレントフォードはやはりウィッサとエンベウモの強力2トップが構える布陣となった。

選手採点

GK

ロベルト・サンチェス 6.5

足元は相変わらず怪しいシーンがあったが、ハイボール処理で活躍。

長いボールを多用する相手に良い飛び出しを見せ、危険なシーンを事前に防いだ。

後半のセットプレーからのピンチは驚異的なセーブでチームを救い、果敢な飛び出しも披露。

クロスバーにも助けられ、無失点を維持。

最終盤にカウンターから1点を失ったが、あれは相手を褒めるべきか。

無失点の時間を長く続けたことが勝利につながったことは高く評価したい。

DF

レヴィ・コルウィル 6.0

前半はほとんど危ない場面はなかったが、唯一のピンチと言えるシーンでは身体を張ったブロック。

今日はそこまで縦に刺せるシーンはなかったが、組み立ても無難にこなす。

構える局面と前に出る局面のバランスは良かったが、最後のシーンだけスピード負けしてしまった。

相方が今日はトシンと、毎試合違うのはちょっと難しい部分もあるだろう。

CSこそ果たせなかったが、怪我無く軸として活躍してくれているのは間違いない。

トシン・アダラビヨオ 6.0

唯一カンファレンスリーグに引き続きスタメン。

ロングスローやセットプレーを得意とする相手に対し、長身を生かしたヘッドで迎撃した。

一方地上戦はやや後手に回るシーンも見え、マークを見失う場面も。

被カウンターへの脆さからエンベウモにやられ、クリーンシートは果たせず。

とはいえ極寒のECLとの連戦というエクスキューズもあり、最低限のクオリティは担保した。

マロ・グスト 6.0

積極的に攻撃参加し、ミドルやアーリークロスにも意欲的にチャレンジ。

蹴る機会が多かっただけにもう少しその精度は求めたいところ。

球際でも力強く戦い、得意のタックルでボールを刈り取るシーンも多かった。

カイセドの右SBもオプションに加わり、安泰ではないポジション。

攻撃面での数字も付いてくるとなお良いのだが。

マルク・ククレジャ 7.0

新しいスパイクと共に連続でスタメン。

前節は2点に絡む失態を演じたが、この日は鮮烈なダイビングヘッドで先制点をマーク。

固い試合を動かすゴールにより、その後の展開はかなり楽になった。

左SBでの先発ながら、縦横無尽に走り回り、右サイドにまで流れることも。

MOM級の運動量と貢献を見せた。

それだけに試合終了後の退場はあまりにももったいない。

ECL引率の可能性が出てきた。

MF

モイセス・カイセド 6.5

まるでエンゴロ・カンテ。

神出鬼没のボールハンターと化し、あらゆる競り合いに出現。

特に後半はその存在感が顕著で、2点目の起点に。

カイセドが奪いエンソが蹴るという見事な分担。

最後は唯一となったロストが失点になってしまったが、総じて高評価。

それにしてもこれでも拮抗とされるカンテが逆にすごい。

エンソ・フェルナンデス 6.5

若干のボールロストが気になったものの、何度もボールを散らしゲームメイク。

美しいサイドチェンジは一見の価値あり。

2点目を演出するスルーパスも絶妙だった。

ジャクソンがよく決めたというのもあるが、これで再び得点に絡む形に。

直近は毎試合得点を演出しており、選手として一皮むけた印象だ。

FW

コール・パーマー 6.0

トップ下で厳しいマークに合うが、位置を細かく変えボールに絡む時間を増やす。

後半は密集を恐れず、足技と柔軟性で攻撃の起点に。

サンチョとの絡みから好機を演出するも、得点につながらなかったのは運がなかった。

パーマーのドリブルで相手を引きつけ周りが仕留める、というのは得意の形になっている。

あとは周りが決めるだけ。

ノニ・マドゥエケ 6.5

ネトの出場停止もあり先発出場。

自身で狙ったシーンは仕留めきれなかったが、高精度クロスでククレジャのゴールをアシスト。

ドリブラーの印象が強い選手だが、新しい武器を手にしたか。

ネトやサンチョの活躍も刺激になっているだろうか。

例によってアシスト後はやや強度が落ちたような気がしないでもないが、、?

ジェイドン・サンチョ 6.0

キレの良さはこの日も健在だったが、右主体の前半はあまり目立たず。

後半から得意の位置で受けるシーンが増え、アシスト級の突破も。

守備にもよく走り、ブレントフォードのサイドのファーストディフェンスにも奮闘。

3戦連発とはならなかったものの、攻守によく走った。

高いキープ力で時間を使うプレーも逃げ切りに役立った。

ニコラス・ジャクソン 7.5

不完全燃焼に終わったスパーズ戦の借りを返すかのごとく、気合の入ったプレー。

難しい体勢からのシュートも積極的に狙い、ゴールを脅かした。

一方で準備不足で逃した後半のビッグチャンスは反省材料。

その後も惜しいミドルでゴールを狙うなど姿勢は良かっただけに、交代前のゴールは報われたということだろう。

チームに貴重な2点目をもたらし、エンクンクに引き継いだ。

交代選手

クリストファー・エンクンク –

監督

エンツォ・マレスカ 6.5

苦手のブレントフォード相手に久々の勝利。

ゴールは本人たちのクオリティによるが、それ以外の部分は狙い通りか。

選手起用や「待つ」選択も大人だった。

90分をしっかりと支配した印象だ。

分厚い選手層ながらやはり段々とスカッドが限られてきており、マネジメントの重要性も増している

リーグ5連勝、公式戦7連勝と好調を維持しており、ついに単独2位。

他の上位陣が落とす中、大きな勝利だ。

終わりに

昇格初年度以来で初めて勝ったのマジですか。

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