はじめに
プレミア感満載の日程が始まりました。
得点者
エヴァートン 0-0 チェルシー
試合前
曲者ブレントフォード相手に勝ち切り、リーグ5連勝を果たしたチェルシー。
クロスバーに救われるなど運にも味方された部分はあるが、相性の悪い相手にトータルで上回っていた。
マルク・ククレジャとニコラス・ジャクソンがダイナミックなゴール。
守備陣も何とか耐えきった。
続くカンファレンスリーグは既に突破を決めた消化試合。
それでもモチベーションの高い控え選手たちがしっかりと役割を果たし、5ゴールを奪った。
主役はハットトリックを達成したマルク・ギウ。
格下相手とは言えCFとして十二分の結果を残した。
圧倒的な攻撃力で格の差を見せつけ、首位でノックアウトステージへ。
3月までしばしの小休止に入った。
一方でプレミアリーグはここから最も過密な日程に突入。
毎日どこか試合をしているまである。
今節はエヴァートンとのアウェーゲームに挑む。
得点力に難を抱えるショーン・ダイシのチームは、前々節のウルブズ戦でゴールを取り戻す。
4得点で自信をつけたチームは前節も勝点を確保。
ジョーダン・ピックフォードが躍動し、アーセナル相手にドローに持ち込んだ。
徐々に復調気味の相手だけに、油断は禁物となる。
攻撃陣は好調な一方、チェルシーの懸念は守備に。
ウェズレイ・フォファナの負傷は続き、ブノワ・バディアシルも離脱。
リース・ジェームズもまだ復帰できず、好調のククレジャは出場停止.
バックラインのスタメンが組める。
トシン・アダラビオヨ、レナト・ヴェイガらの奮起が求められる。
攻撃陣は好調なものの、バッドニュースも。
ミハイロ・ムから禁止薬物が検出され、調査のためスカッドを外れた。
徐々に離脱者が増え、厚いはずの選手層にも少しずつ懸念と綻びが。
マレスカのマネジメントと、チーム全員で乗り切る姿勢が求められる。
トシン・アダラバイヨは予想通りだったが、アクセル・ディサシがバックラインを埋めたのは想定外の人も多かったのでは。
中盤はエンソとカイセドに任せ、攻撃陣は好調のサンチョが左、今日はペドロ・ネトが右のWGを務める。
対するエバートンは最前線にドミニク・カルヴァート・ルーインを置き、中盤はフィジカルに優れた、マンガラ、ゲイェ、ドゥクレの3枚。
守備的な布陣でアーセナル戦の再現を狙った。
選手採点
GK
ロベルト・サンチェス 6.5
特に後半に多く訪れた決定機を抜群のセービングでストップ。
ボールを持てる時間の長い試合だったが、90分を通じて集中力を維持した。
相手のコースを消す飛び出しやミドルシュートへの反応が冴えており、彼がいなければあわや負けていたまである。
ヨルゲンセンとの比較が常に付きまとう同選手だが、この日はMOM級の活躍で懐疑論もシャットアウト。
セービング能力の高さで1stGKとしての矜持を示した。
DF
レヴィ・コルウィル 6.0
常に縦を狙う姿勢はあったが、良い場所には差し込みきれず。
保持できた試合だけに、もう少しCBからインパクトを提供しても良かったか。
守備では身体をぶつけてくる相手に若干苦戦した印象。
トシンやサンチェスに助けられる格好になった。
トシン・アダラビヨオ 6.5
フォファナ、バディアシルの離脱で出番を掴む。
二試合連続の先発となったこの試合では終始力強いプレーを見せ、高さを生かした迎撃も迫力十分。
後半には決定機を見事なブロックで阻止し、前節の汚名を返上。
パスの散らしも悪くなく、サイドにボールを届ける意識が非常に高かった。
4番手からのスタメン奪取に向けて、良いアピールに。
アクセル・ディサシ 5.5
右SB、役回り的にはCBのような振る舞い。
例によってサイドでのプレーは苦しく、攻守両面で物足りない出来。
まあ本職ではないから仕方ないのだが。
放出報道もあったが、ケガ人が続出したこともあり残留となりそう。
ただやはりこの出来ではスタメンは相当に苦しい。
マロ・グスト 5.5
こちらも本職とは異なる左サイドバックでの出場。
何回かやっているが、正直効果的かと言われると疑問。
ククレジャに劣るのは仕方ないにしても、ヴェイガと比べてもそこまで差があるとは思えない。
後半途中からはほぼ中盤のような位置に移動。
エンソらをサポートするが、ここでもクリエイティブなプレーは繰り出せず。
攻撃面でのアクセントは課題の一つだろう。
MF
モイセス・カイセド 6.0
ボール保持を固める即時奪回はさすが。
特に機動力には欠けるディサシが後ろだったこともあり、鋭い出足でのカバーが光った。
無理の利くタックルは良かった一方で崩しでの貢献はやや低め。
さすがに求め過ぎか。
たまには思い切りよく振ってみてもいいかもしれない。
エンソ・フェルナンデス 6.0
ここまで多くの得点に絡んできたエンソ。
この日もセットプレーを含め好機を作るが、決定機創出には至らず。
ゲームメイクは申し分なかっただけに、もう一つ前へのパスをつけたかったか。
何度か危ないタックルがあったものの、イエローを貰わずに済んだ。
FW
コール・パーマー 5.5
前半に決定機を演出するが、それ以外は沈黙の時間が長かった。
相手も相当スペースを管理しており、中々いい形で受けられず。
後半途中からは徐々にボールタッチが増えたものの、やり切るところまではいけず。
珍しく小競り合いもあり、ややフラストレーションを溜めていたか
連戦の疲労も気になるところではある。
ペドロ・ネト 6.0
右サイドから積極的な仕掛けを見せる。
スピードはもちろん、球際の強さを生かした突破も。
中央を固められる中、それでも可能性を感じるクロスを供給。
守備でもよく戻り、相手10番に手を焼くバックラインを何度も助けた。
ジェイドン・サンチョ 6.0
ここ最近は好調を維持していたWGもこの日は得点を生み出せず。
大ベテランのアシュリー・ヤングとマッチアップし、ドリブルを仕掛ける。
トータルでは勝っていたように見えたが決定的な仕事には届かなかった。
イエローカードの誘発などの貢献は評価したい。
ニコラス・ジャクソン 5.5
2度のチャンスを仕留めきれず、この日は無得点。
どちらも簡単ではなかったが、ああいうところを決めきってほしい。
膠着状態を打破するCFがいると大分チームとしては助かるのだが
エンクンクとの交代は妥当だったと言わざるを得ない。
交代選手
クリストファー・エンクンク 5.5
ジャクソンに代わり途中出場。
エリア内での決定力を期待されたが、上手くボールに絡めず。
相手の守備が良かったのも当然あるが。
そこまで長い時間を与えられなかったのもあるものの、存在感をもう少し出したかった。
ノニ・マドゥエケ 5.0
ネトに代わり右サイドに入る。
前節のイメージもあってか、クロスを上げる選択が多かった。
一方でダイナミックな突破が鳴りを潜め、クロス精度も低かったのは残念。
期待されたクオリティは出せず、ヒーローにはなれなかった。
監督
エンツォ・マレスカ 5.0
相手の高さを警戒したのは分かるが、守備陣の人選はやや疑問。
ディサシとグストが良さを出せたとは言えず、非適正ポジションの弊害が出た。
ヴェイガの起用は選択肢になかったか。
また本調子ではないパーマーをフル出場させた点も疑問符。
ジョアン・フェリックスをはじめ、アクセントになれる選手はベンチにもいたはず。
もう少し積極的な交代を考慮してほしかった。
終わりに
鬼門だからね。
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