24-25 第19節 vsイプスウィッチ(A)選手採点

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はじめに

2024年もありがとうございました。

得点者

イプスウィッチ 2-0 チェルシー

得点:前半12分 リアム・デラップ、後半8分 オマリ・ハッチンソン(イプスウィッチ)

試合前

エバートンに連勝を止められ、前節はショッキングな逆転負けを浴びたチェルシー。

フラムのストロングをマレスカが対処できず、戦術面で敗れた印象が強い試合となってしまった。

コール・パーマーが名を刻んだ、チェルシー年間最多ゴールも空砲となった。

ミハイロ・ムドリクのドーピング疑惑、ノニ・マドゥエケが不可解な理由でスカッドを外れるなど不要な暗雲も立ち込めてきている。

もちろんウェズレイ・フォファナ、ブノワ・バディアシルの負傷も含め、選手が少しずつ削られて行っている事実もある。

ちょうどシーズン折り返しを迎える年末年始、正念場を迎えていると言えるだろう。

一方でシーズン開幕当初の見立てから考えると、現在の順位は悪くない。

リバプールが圧倒的な強さを見せているが、次集団には陣取れている。

マンチェスター勢の不調はあれど、重ねている勝点と今のポジションは決して悪くない。

しかしこのまま連敗ということになれば、マンチェスターシティのように沼にはまる可能性も十分にある。

年内最終戦、昇格組相手にアウェーとはいえしっかりと勝利を掴みたいところだ。

連戦を考慮し前節から5人を入れ替えたチェルシー。

GKは今季2試合目の出場となるフィリップ・ヨルゲンセン。

右SBにはマロ・グストでなくアクセル・ディサシが入り、ベンチに主将リース・ジェームズが帰ってきた。

攻撃陣はコール・パーマーを除き総入れ替え。

ジョアン・フェリックス、ノニ・マドゥエケ、クリストファー・エンクンクらは結果が求められる一戦だ。

思い切った入れ替えを敢行したエンツォ・マレスカ監督。

勇気ある決断で勝利を狙う。

選手採点

GK

フィリップ・ヨルゲンセン 5.5

サウサンプトン戦以来の先発出場。

PKを献上してしまうが、うーん、かなりギリギリの判定であり、やれることはやった印象。

デラップに複数回シュートを浴びたが、三回の好守で反撃を待った。

二失点目は味方のミスが起因で、コースに流し込まれる。

どちらも責任が大きい失点ではないものの、試合を変えるビッグセーブを期待したいのも事実である

DF

レヴィ・コルウィル 5.5

ハッチンソンの足技に苦しんだシーンもあったが、概ね間違いのない対応。

攻撃面では際どいクロスを上げるなど、左足は効果的な出口に。

失点が続いているとはいえ、ここ最近は自身とは逆のサイドから崩されてしまっている。

本人としてもなかなか難しい状況が続いている。

若い選手ではあるが、いよいよコルウィルがタクトを振らないといけない時代になっているのかもしれない。

トシン・アダラバイヨ 5.5

開始早々の決定機をブロックでチームを救ったが、試合通じて相手のフィジカルとプレスに苦しんだ。

フィジカルバトルでデラップに遅れを取り、何度も単騎での完結を許してしまう。

気鋭のCFではあるが、プレミアでの経験の差で対処したかったところ。

ビルドアップでも上手く連携が取れず、攻撃面での貢献も叶わず。

スタメンが続いているだけに、そろそろ練度も上げてほしいが。

アクセル・ディサシ 5.0

右SBとして出場するも、守備でも攻撃でもクオリティ不足が顕著。

軽い対応でPKに繋がる局面を簡単に作られてしまった。

それ以外のシーンでも軽いプレーが目立ち、昇格組相手ながら厳しいパフォーマンス。

極めつけは安易なバックパスでのミスで、2失点目に直接絡んでしまう。

チェルシーのCBに求められるレベルに達しているとは言えないのが現状だ。

マルク・ククレジャ 5.5

この試合もなぜか相手と揉め、いつものようにブーイングを貰う。

プレー面では相変わらず献身的な上下動はあったが、フェリックスとは練度不足も感じさせた。

的確なフォローが出来たとは言い難く、直近狙い澄ましているシュートも枠外。

サンチョ投入後は中へと入っていったが、最後の精度を欠く。

前線の選手に関わらず、的確なサポートができるとさらに素晴らしいのだが。

MF

モイセス・カイセド 5.5

激しい当たりに来るイプスウィッチ相手にこちらも力強いデュエルで応戦。

セカンドボールの回収はいつも通りさすがで、そこからミドルを打ち切る場面もあった。

一方疲労からかボールが足につかない場面もあり、もったいないパスミスもあった。

さすがの彼も人間ということだろうか。

バイタルで受けるシーンもそれなりにあったので、もう少し積極的に降っても良かったかもしれない。

エンソ・フェルナンデス 6.0

前からのプレスに対し、引き出しやランニングなど献身的に出口を探す。

バイタルでシュートに絡む場面もあったが、自身の得点には至らず。

ジャクソン投入後は意欲的に裏へのパスを通したが、これも結果へは結びつかず。

中々周りのアクションがない中で、出来ることを模索はしていた。

最終盤は小競り合いでイエローカードを貰うなど、フラストレーションの溜まる試合に。

FW

コール・パーマー 5.5

ジョアン・フェリックスとの共存を目指し、自身は惜しいFKとアシスト級のクロスを供給

GKのセーブもあったが、ポストに2回阻まれたのは不運だった。

ビハインドが広がると深い位置まで下りてきてしまうのはチームとしていかがなものか。

平時はともかく、困ると結局彼頼みになってしまうのは去年を思い出させる。

時間の経過と共にミスが増え、連戦の影響も感じさせた。

ノニ・マドゥエケ 5.5

練習態度に問題あり、ということで前節はベンチ外。

悔しさをぶつけたい今節はスタメンで起用されたが、相手の徹底したダブルチームの前に存在感を出せず。

それでもロングカウンターや背後へのランニングで好機を掴みかける場面はあったので、少ないチャンスをモノにする力が欲しいところ。

エリア内での落ち着きを得られれば、壁を打ち破れるはずだ。

後半途中にネトと交代。

ジョアン・フェリックス 5.5

左サイドで久しぶりの先発。

オフサイドのシーンのフィニッシュは見事だったが、それ以外は安易なロストも目立った。

フィニッシュへの意識は高かったが、本当に決定力が。

彼の責任というわけではないだろうが、試合展開もあり早々の交代。

スタメンの機会を活かすことは出来なかった。

クリストファー・エンクンク 5.5

1トップでスタメン出場も、固い相手CBに起点となれず。

FKから訪れた決定機も仕留められず、得点を奪うという唯一最大のタスクを果たすことができなかった。

90分通じて、というよりワンチャンスを仕留める彼のようなタイプが決定機を外してしまうとかなり印象が良くない。

後半途中からは再度に入ったが、こちらでも付加価値を発揮できず。

良いところはほぼないまま途中交代になった。

交代選手

ニコラス・ジャクソン 6.0

ターンオーバーのはずが早い時間帯で途中出場することに。

最前線に入り、エンクンクとは異なるカラーでボールを引き出す。

裏抜けやスピードはさすがだが、この日はシュートが枠を捉えきれず。

エンソからのボールをアシストにすることができなかった。

ジェイドン・サンチョ 6.0

エンクンクに代わり左に入る。

中でのプレーを好むエンクンクやフェリックスと異なり、大外からの侵入で相手ブロックを揺さぶる。

細かいドリブルでチャンスを作りかけたが、最後のところで防がれてしまった。

完全に閉じられた難しい状況だったが、やれることはかなり頑張っていた。

ファーストチョイスも納得のプレー。

マロ・グスト 5.5

ディサシに代わり右SBとして途中出場。

CBに近かったディサシと異なり、リスクを負った攻撃的なタスクを任される。

大外を回りエリア内へのクロスを供給するが、中を固める相手を慌てさせるほどではなかった。

終盤には時間を稼ぐ相手とこちらも衝突。

もったいないイエローのみが、この試合で得たものになってしまった。

ペドロ・ネト 5.5

かなり走った(走らされた)前節を考慮してか、この日はベンチスタート

マドゥエケに代わり右サイドへ投入され、残り20分で打開策を探した。

スペースがさほどない中で、突破やクロスを試みたが有効打にはならず。

グストとの連携も十分とは言えなかった。

監督

エンツォ・マレスカ 5.0

昇格組相手にターンオーバーを図るも、結果は裏目に。

ディサシのクオリティ、エンクンクのポジションと悪い予感がひたすら当たり、痛恨のリーグ戦2連敗。

エバートン、フラム、そしてイプスウィッチと格下相手に得られた勝点はわずかに1と、2024年を残念な形で終えることとなった。

怪我人の多い守備陣ではあるが、ECLでも苦しいパフォーマンスだったディサシの起用は失敗だったか。

怪我人が戻るまで耐えたいところだが、これ以上の取りこぼしは許されない状況に。

チェルシーの指揮官となり初めての冬。

最初の正念場を迎えつつある。

終わりに

2025年は頼みます

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