24-25 第24節 チェルシーvsウェストハム(H)選手採点

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はじめに

意外な再会。

得点者

チェルシー 2-1 ウェストハム

得点:後半19分 ペドロ・ネト、後半29分 オウンゴール (チェルシー)/前半42分 ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)

Chelsea 2-1 West Ham | HIGHLIGHTS | Premier League 24/25
PL Matchday 24 - Highlights of Chelsea's 2-1 Premier League win against West Ham United at Stamford Bridge…Subscribe to our channel here:

試合前

前節マンチェスターシティに完敗を喫し、6位に転落したチェルシー。

連携ミスを突き幸先よく先制したものの、ハイリスクなハイラインを何度もひっくり返され、修正も間に合わず。

軸となるプレーヤーの質の差、組織力の差を見せつけられる敗戦。

一時調子を落としていたが、移籍市場でも積極的な動きを見せるシティに再浮上を許している。

今節はウェストハムとのロンドンダービー。

前半戦では0-3でチェルシーが圧勝したものの、当時監督だったロペテギは更迭済。

新指揮官として、チェルシーの監督を解任後フリーとなっていたグレアム・ポッターが就任している。

ボールを繋ぐスタイルはロペテギと変わらないはずだが、チェルシー時代と同様におそらくは浸透に時間がかかると見られる。

シーズン途中就任に適した監督とは言い難いように見られるが、ポッターもチェルシーも、当時からの成長が気になる。

閉幕直前の移籍市場での動きも気になるところ。

ベン・チルウェル、カーニー・チュクエメカら夏に新天地を決めるべきだった面々が決まりそうなのはさておき、準スタメンクラスに流出の噂が。

チェザーレ・カザデイ、レナト・ヴェイガはイタリアに活躍の場を求め、ジョアン・フェリックスもミラン移籍が固いとの報。

薄くなる選手層には不安がよぎる。

入れ替わりの途中となるチェルシーのスタメンには、前節失態をさらしたロベルト・サンチェスに代わり、フィリップ・ヨルゲンセンが起用された。

その他守備陣にはトシン・アダラバイヨが入った後、攻撃陣はシティ戦と変更なく迎えた。

移籍市場閉幕直前という特殊な状況での試合となった。

選手採点

GK

フィリップ・ヨルゲンセン 6.0

不安定なサンチェスに代わりスタメンに名を連ねる。

前半浴びた2つのシュートは落ち着いて抑え、コルウィルのミスまではカバーしきれず。

とはいえ彼の責任には出来ない失点だった。

サンチェスが苦手な足元も卒なくこなし、苦しいバックパスを捌いたり、逆足でスペースに落とすシーンも。

相手のシュートミスも多かったが、後半は安定感のあるセービングでチームを落ち着かせる。

継続起用の妨げになるものはなさそうな試合だった。

DF

レヴィ・コルウィル 4.5

リーグ屈指のアタッカーであるモハメド・クドゥスと対峙。

前に出る守備で、時には持ち場を捨ててタイトについた。

出足は良かったが、前半終了間際に痛恨のミスで先制点を献上してしまう。

プレミアリーグ初挑戦のようなミスはあまりにも不用意で、この試合に関してはチームメイトに救われた格好だ。

その後もボーウェンに背負われるなど、課題を残す出来。

トシン・アダラバイヨ 6.0

CCBの位置で守備を締め、空中戦でも存在感を見せる。

小兵のFWが多かったこともあり、自身のタスクをしっかり果たした。

一方でビルドアップではなかなか効果的な展開は出来ず、組み立てに詰まりがちに。

焦れたミドルも枠を捉えられなかった。

それでも本業の守備面では壁として立ちはだかり、試合終了間際には値千金のシュートブロック。

反撃を許さず逃げ切りに貢献した点は評価したい。

リース・ジェームズ 5.5

右SBの低い位置から攻撃に関与。

ペナルティエリア角から高精度のアーリークロスを供給し、飛び込む選手の頭を狙った。

特徴を生かしつつ再現性のある攻撃は出来ており、今後も有効なオプションになりそう。

一方で先制されスペースがさらになくなるとやや拙速が目立った。

カウンター阻止でイエローを貰ったこともあり、早い時間でピッチを後に。

マルク・ククレジャ 6.0

縦に行きたがるアタッカー陣や、空中戦を挑んでくるソウチェク相手に粘り強い守備。

身体の強さを誇る相手に対し、味方と連携しながら落ち着いた対応を見せた。

攻撃面ではエリア内への飛び込みを完全に自分のものとしており、クロス攻撃に分厚さを持たせる。

流れたボールの回収もこなし、相手にとっては非常に捕まえづらいプレーヤー。

攻守で身体を張り、スタッツには残らないかもしれないが印象的な仕事を見せた。

MF

モイセス・カイセド 6.5

ボーウェンの潰し役、3-1ビルドの一員として攻守の要に入る。

小柄ながら力強い相手を無理の効くフィジカルで活かしよく止めていた。

前半終了間際の失点は彼の責任ではない。

その後もカウンターを狙う相手に鋭いタックルを仕掛け、決定的な踏み込みを阻止。

最後までよく走り、クローズまでしっかりと貢献した。

エンソ・フェルナンデス 6.5

IHの位置で攻撃に絡むが、エリア内から放ったシュートは不発。

プレスに来る相手ではなかったため、自身が降りてゲームメイクすることは少なく、攻撃的なタスクを背負う。

積極的にエリア内に飛び込んでいき、ついてこない味方を急かす表情も見せた。

その姿勢が報われ、自身の数字ではないものの同点弾にも絡んだ。

球際でもファイトし、最後まで高い強度を保った。

FW

コール・パーマー 7.0

中盤の底に降りることも多く、ボールへの関与を時間経過と共に増やす。

前半に強烈なFKを放つも、アレオラのビッグセーブに合い得点とはならなかった。

後半はより高い位置でのプレーに集中すると、自身の突破からオウンゴールを誘発。

この日も得点に絡み、その存在の偉大さを改めて示した。

最終盤は疲れもありパスが引っ掛かるシーンもあったが、勝点3の獲得は彼の力でしかなかった。

ノニ・マドゥエケ 6.0

2試合連続得点中と好調は健在。

右サイドから多彩な攻めを繰り出したが、味方も含め最後の精度を欠く時間が長かった。

決して悪い出来ではなかったが、やや淡白に失う場面もあり、後半は継続的に成果を出せず。

攻撃的に舵を切る中、後半途中交代となった。

ジェイドン・サンチョ 5.5

左サイドで元同僚のワンビサカと対峙。

エリア内で受けるシーンも多かったが、マドゥエケ同様、枠に持ち込むことができなかった。

ククレジャやパーマーとの連携も少なく、得点に直結するようなプレーは出来ず。

後半開始早々に交代となった。

ニコラス・ジャクソン 5.5

開始から何度も裏抜けを見せ、カウンターの起点としても〇

前半途中で腿裏を抑えたシーンには冷や汗をかいたが、ピッチに戻った時にはチェルシーサポーター全員が安堵した。

ピッチに戻ったは良いが、その後はやや精彩を欠いたような印象があり、存在感は薄れた。

後半の早い時間帯で途中交代。

交代選手

マルク・ギウ 6.0

ジャクソンに代わり後半途中出場。

上下動を繰り返しボールを叩くプレーに加え、クロスへの飛び込みも果敢に狙う。

ジャクソンとは異なる特徴、よりCFらしい動きを見せ、泥臭いプレーも厭わず。

まだ個人で打開できるほどではないが、50:50のデュエルにも臆せず挑むことで味方へボールを残した。

短い時間ながら通用する部分を見せていただけに、終盤での負傷は非常に気がかり。

軽傷であることを祈る。

ペドロ・ネト 7.5

左サイドのサンチョと交代。

直後にマドゥエケがベンチに下がったこともあり、右サイドに移動。

すると直後に自身のクロスからチャンスを作り、豪快な同点弾を記録し、見事に結果を残した。

その後も力強く球際を戦い、2点目に繋がるクロスも放つなど逆転勝利に大きく貢献。

マドゥエケの先発が続く中で、大きなアピールとなった。

クリストファー・エンクンク 5.5

移籍の噂もあったが、途中出場は残留決定と見ていいか。

左サイドに入ったが、大外からの仕掛けを特徴とするプレーヤーではないため、ペースのコントロールに専念。

本来であればよりスピードアップしたいシーンもあっただけに、やはり適性違いを感じさせてしまった。

エリア前で受ける場面もあったが、消極的な判断も物足りない。

おそらくは交渉がまとまらなかった故の残留(そしてフェリックスのローン)だろうが、このままでは宝の持ち腐れになってしまう。

マロ・グスト 5.5

カードを貰ったRJに代わり途中出場。

若干ワイドに寄りつつ、同じエリア角からのクロスも狙った。

不得手な偽SBと得意な純正SBの中間のようなプレーとなり、偽SB100%の普段よりはスムーズにプレーできていた印象。

一方で自陣でのクロス対応はやや危なっかしい場面も。

空中戦に秀でる選手ではないだけに、もう少し準備を早めたい。

トレヴォ・チャロバー ‐

監督

エンツォ・マレスカ 6.5

ついにサンチェスを諦め、ヨルゲンセンを先発に据える。

試合自体は、支配しながらもミスで先制を許す不吉な展開に。

嫌な雰囲気が漂う中、ジャクソンの負傷というアクシデントもあったか、この日は吹っ切れたかのような積極的な交代を展開。

ギウやネト、エンクンクらを早々に投入し、ペナルティエリアへの圧力を高める。

中央への人数と供給を増したことが2得点に繋がった。

最後は5バックに変更し試合をクローズ。

久しぶりの逆転勝利で、ライバルに付き合うことなく4位への再浮上を果たす。

懸念はCF二人の負傷だが、、、

終わりに

放出が決まった直後に負傷者が出るのは何故。

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