24-25 第27節 チェルシーvsサウサンプトン(H)選手採点

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はじめに

勝利を計算できる相手などいないのだけれど。

得点者

チェルシー 4-0 サウサンプトン

得点:前半24分 クリストファー・エンクンク、前半36分 ペドロ・ネト、前半44分 レヴィ・コルウィル、後半33分 マルク・ククレジャ (チェルシー)

Chelsea 4-0 Southampton | Back in the Top 4! | HIGHLIGHTS | Premier League 2024/25
PL Matchday 27 - Highlights from Chelsea's 4-0 Premier League victory against Southampton at Stamford Bridge. Goals from Christopher Nkunku, Pedro Neto, Levi...

試合前

前節アストンヴィラに逆転負けを喫し、公式戦三連敗となったチェルシー。

マレスカが新戦術にトライした試合はエンソ・フェルナンデスの先制弾で幸先良いスタートを切ったが、エメリ率いるアストンヴィラが徐々に対応。

交代出場のラッシュフォードに2アシストの活躍を許し、監督経験の差と選手層の違いを突き付けられる敗戦となった。

さらにこの試合ではトレヴォ・チャロバーが負傷。

起用可能な選手がまた一人減ってしまった。

他チームが落としてくれたことは救いだが、混戦のプレミアリーグでは1つ下がればその分別のチームが上がってくる。

ニューカッスル、ボーンマスがチェルシーの上に位置し、ヴィラも勝点1差の背後に。

7位と来季CL権はおろかEL権の獲得でさえ難しくなってきている。

今節の相手は最下位に沈むサウサンプトン。

簡単な相手などいないのがプレミアリーグではあるが、さすがに勝ち切ることがマストの相手と言わざるを得ない。

今季は途中で監督を解任したセインツだが、状況は好転せず。

27節段階の勝点は9で、前節もブライトンに敗れている。

正直なところ、降格候補筆頭の相手であることは間違いなく、CL権を狙うのであれば取りこぼしなどあってはならない相手だ。

チェルシーのスタメンには、失態を犯したヨルゲンセンが継続して入るなど大きな変更はなし。

負傷のチャロバーに代わってはトシン・アダラビオヨが入った。

前線は前節同様、ネトとエンクンクが同時起用された。

最下位相手にトンネルを抜けたい、抜けなければならない試合である。

選手採点

GK

フィリップ・ヨルゲンセン 6.5

前節痛恨のミスがあったが、スタメンは変わらず。

前半はオヌアチュの決定的なシュートをファインセーブ。

リードを奪った直後のビッグプレーでチームを救った。

最前線のネトに的確なフィードを当て、組み立ての起点となるプレーも高評価。

何度かサポーターに煽られていたが、冷静な判断も光った。

個人的としてもチームとしても自信を身に着け、分岐点となるゲームになったか。

移籍後初のクリーンシートを達成。

DF

レヴィ・コルウィル 7.0

強靭なフィジカルを持つオヌアチュと激突。

ポストプレーを試みる相手に対し、ククレジャと挟む形で対応した。

一度マークを見失ってしまったが、ヨルゲンセンのビッグセーブに救われ、事なきを得た。

この日はフリーキックから得点も記録し、試合を決定づける。

相手FWにほぼマンマークで付き、時には敵陣まで追走。

自由を与えない守備で何度もボールを奪いきった。

トシン・アダラバイヨ 6.5

長身を活かしクロス攻撃を迎撃。

特にわかりやすくオヌアチュを狙ってきた前半は、空中戦で頼りがいのあるプレー。

先制点のシーンでは打点の高いヘディングでアシストを記録。

攻守ともに頼りになる高さだ。

後半はより前に出ることも増え、地上戦でも好プレーを見せた。

マロ・グスト 6.0

ククレジャが中に入る位置取りをしたこともあり、上がりを抑えたポジションに入る。

良さである大外の上下動を見せるシーンは限られたが、機を見て自己判断で上がっていた模様。

セインツの突破口であるスレマナ相手に奮戦。

後半は得意のタックルでストップするなど、守備面で良さを出した。

与えられたポジションとタスクはしっかりと完遂。

マルク・ククレジャ 7.5

偽サイドバックの位置で積極的にボールに絡む。

守備でもよく走り、コルウィルと挟んでのボール奪取も目立った。

前節は関わりの少なかったエンクンクとの連携も改善が見えた。

縦にも横にも運動量豊富に動きハイパフォーマンスを披露。

コーナーキックからのカウンターでその姿勢は報われ、自身の足元にボールが入ってきた。

最後まで集中を切らさず走りきった。

MF

モイセス・カイセド 6.0

セインツの中盤相手に力強さを発揮。

守備ではもちろん、攻撃でもクオリティの差を見せつける。

難しい場面でも確実なスキルでボールを繋ぐ。

一方で懸念はイエローカード。

この日も1枚受けてしまい累積がリーチ。

彼不在だと完全に詰むので、何とか耐えてほしい。

後半の途中で交代。

エンソ・フェルナンデス 7.0

鋭い縦パスを何度も差し込み、時にはエリア内への決定的なパスも供給。

この日はチャンスメイクに集中し、セットプレーから先制点も演出した。

その後も何度も良い位置でボールを受け、前線へのリンクマンとしてしっかりと機能。

アシストがついて良いパスは何本もあった。

数字こそ付かなかったが、ゲームを支配する素晴らしいパフォーマンスだった。

FW

コール・パーマー 6.0

若干スランプの傾向か。

この日も好機に絡みながら決定機を逃してしまう。

ややエリア内での判断に迷いがあるように見受けられた。

高いキープ力やテクニックは相変わらずなので、後は仕留め切りたい。

試合の大勢が決した後半は、何とか点を取らせたい時間になっていた。

最後のFKが決まっていればよかったのだが。

ジェイドン・サンチョ 6.0

右サイドで起用され、縦への突破を狙う。

パーマーやネトと絡みながら中への侵入を繰り返した。

自身に好機が訪れることも、作る側に回ることもあったが、どちらも体を張った守備に防がれた。

ただ左に比べればやはり存在感はやや薄くなった印象。

現状ネトが最前線、マドゥエケが負傷のため右での出場機会が増えそうなだけに、逆でのプレーでも違いがほしい。

後半の途中で交代となった。

ペドロ・ネト 7.5

前節ポジティブな要素となったネトのワントップ。

この日も再びワントップに入り、ベラコチャプと対峙。

身体の強さを発揮し出口となり、良い落としを見せる場面も。

質の高いランニングも効果的で、2点目はその走り込みから豪快な左足でマークした。

直後には高精度のフリーキックでアシストも記録し、良さが際立つ前半に。

後半も何度も起点となり、体格での不利を感じさせず。

十二分な活躍でお役御免の途中交代。

クリストファー・エンクンク 7.5

この日も左サイドで先発起用。

ドリブラーではないため保持時は良さが出せない点は変わらなかった。

それでも得点への嗅覚を発揮し、セットプレーから待望の先制点をマーク。

さらにショートカウンターからネトのゴールをアシストし、久々に躍動。

後半は惜しいヘディングを放つなど2点目を狙ったが、ここはラムズデールに防がれた。

積極的にミドルを狙うなどこの1点で自信を取り戻したか。

覚醒に期待をしたい。

交代選手

キアナン・デューズバリー・ホール 6.0

後半途中出場。

右の高めの位置に入り、途中からは中盤に。

本職ではないこともありそこまで良さは出せなかったが、的確にボールを捌く。

結果的にはズレたが、エリア内に走り込んでいくなど走るプレーは好印象。

徐々に周りとの連携も取れてきたか。

タリク・ジョージ 6.5

後半途中からネトとの交代で最前線に入る。

WGタイプではあるのだろうが、まあまあこなせていた。

その後はエンクンクの交代に伴い左へ移動した。

投入早々にシュートを放つなど意欲的な入りを見せ、いい引き出しからアシストも。

単騎での能力の高さを見せ、アピールに成功した。

ジョシュア・アチェンポン 6.0

終盤に出場。

なんだかんだ久しぶりの登場となった。

落ち着いたプレーで試合をクローズし、クリーンシートに貢献

マティス・アムグー 6.0

こちらも終盤に登場。

今冬新加入の若手MF。

待望のチェルシーデビューとなった。

ボールに絡む機会は多くなかったが、まずは第一歩だ。

シュマイラ・ムーカ –

後半終了間際に投入。

リーグ戦デビューを飾る。

監督

エンツォ・マレスカ 6.5

前節のポジティブな部分を残し、4得点の完勝。

エンクンクやネトに得点が生まれ、守備でも久々のクリーンシート。

自信のつく勝利となった。

戦術面ではジャクソンの代役としてネトの起用で目処が立った。

最後尾のヨルゲンセンまで含めたビルドアップの統一も図ることができるように。

また終了間際には若手が続々とピッチに立つなど、彼らにとっても大きな試合になった。

総じてポジティブな内容だったが、今季2勝の最下位相手というのも事実。

次節以降のパフォーマンスに注目だ。

終わりに

勝利は良いですね。

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