はじめに
仕切り直し。
得点者
チェルシー 1-0 トッテナム
得点: 後半5分 エンソ・フェルナンデス(チェルシー)

試合前
代表ウィーク前の最後の試合、アーセナルとのビッグロンドンダービーを落としたチェルシー。
攻守ともにライバルに上回られ、1‐0というスコア以上の完敗だった。
特に攻撃陣は量・質ともに不足しており、迫力を大きく欠いた。
多くのビッグクラブが嫌う代表戦だが、チェルシーにとっては悪くない休みとなった。
この2週間のうちに、負傷で戦列を離れていた面々が続々と練習復帰。
コール・パーマーやノニ・マドゥエケが戻ってきた。
そして特に大きいのはニコラス・ジャクソンの復帰だ。
起点として良質なプレー繰り出せるCFの帰還は非常に大きい。
ジャクソンの離脱で歯車が狂いだした部分も大きく、彼にかかる期待は大きい。
代表招集や負傷明けの面々が不在の中の練習試合では、ユースチームに0‐3の惨敗を喫したとの報道もある。
あまりプレッシャーをかけるのは良くないが、復帰した主力には早々にコンディションを整えてもらいたいところ。
いきなりフルスロットルというわけにはいかないだろうが、限られた時間でも活躍に期待したい。
仕切り直しの今節は再びロンドンのライバル、トッテナムを迎え撃つ。
怪我人に苦しむアンジェ・ポステコクルーのチームは今季14位と低迷。
ハイインテンシティのサッカーに、コンディションが間に合っていない印象も受ける。
スパーズも負傷者が復帰してきてはいるが、安定には程遠いサッカー。
チェルシーとしてはシーズンダブルを達成し、4位の座を死守したいところ。
そんなホームチームのスタメンにはやはりニコラス・ジャクソン、コール・パーマーが名を連ねた。
さらなる負傷者を出すわけにはいかず、4バックには代表戦で躍動したリース・ジェームズではなくマロ・グストが先発。
軒並み勝利した4位争いの相手に食らいつくには、勝利必須の試合だ。
選手採点
GK
ロベルト・サンチェス 6.5
ヨルゲンセンから再度ポジションを奪い返した模様。
スパーズの枠内シュートが少なかったこともあるが、この日は明確なやらかしもなく堅実にプレー。
無理に繋がずセーフティに蹴ることも多く、上手くWGに繋がることもあった。
終了間際にはサイドを破られ大ピンチを迎えるも、身体を投げ出しスーパーセーブ。
中へのクロス対応も安定し、不安定な部分は顔を出さず。
評価を高める試合になったか。
DF
レヴィ・コルウィル 6.0
チャロバーとコンビを組み、宿敵と激しく激突。
ソランケを抑え込む役目をしっかりと完遂した。
最後まで足を出し切り、ギリギリのところでも踏ん張った。
組み立ても落ち着いており、配球も的確で。
セットプレーではかなり意欲的に得点を伺っており、気合の感じられるプレー。
最近の守備の安定を支えている選手の一人。
この日もクリーンシートを達成。
トレヴォ・チャロバー 6.5
開始直後にロングボールで決定機を演出。
この日は足元が冴えており、高精度のサイドチェンジも◯
特に良かったのはボールの置き所の判断で、持ち出しでプレスのベクトルを折るシーンが何度も見られた。
自身で深くまで持ち運ぶなど、大胆なプレーでも勢いをもたらす。
メンタルでも引くことなく応戦し、ファイター気質のロメロにも臆さず応戦。
心身ともに力強いパフォーマンス。
マロ・グスト 6.5
ディフェンスではソン・フンミンと対峙、オフェンスでは中に入りパスを捌く。
重要なタスクを任されたが、特に守備で存在感を発揮。
相手エースのソンをしっかりと抑え、質的優位を与えなかった。
守備をメインとしつつ、攻撃でも惜しいクロスやシュートを放つ。
後半は人数をかけるスパーズにややポケットを取られたが、それでも瓦解は許さず。
最終盤は左WGまでやらされていた。
頭の下がるプレーだった。
マルク・ククレジャ 6.0
スピードのあるオドベールが相手だったが、完璧な対応で早々の交代に追い込む。
攻守ともに高いレベルで安定しており、グストと共に両翼を完封。
前回対戦では悪夢のようなスリップが2回あったが、反省していたか。
この日はしっかりと対策していたようで、落ち着いて見ていられた。
攻撃面ではやや自重気味で、そこまで目立つ場面はなかったが、それでも十分な貢献。
4バックの安定が際立つ試合となった。
MF
モイセス・カイセド 7.0
中盤の王に君臨。
開始直後に倒れ込んだシーンには、チェルシーサポーター全員が慌てただろう。
痛がりつつもしっかりとピッチに戻り、その後もプレーを継続。
削られたとは思えないほどの高いボール奪取能力で、一人で何度もスパーズ攻撃陣をストップした。
攻撃面ではスーパーボレーを叩き込むが、微妙な判定で取り消されてしまった。
試合通じて削られたが、結局怪我もカードもなく最後までピッチに立ち続ける。
別次元のプレーだった。
エンソ・フェルナンデス 7.5
充実の代表戦から帰還。
冷静なヒールパスで攻撃を加速させるなど、特にリンクマンとアクセントを担う。
自身でエリア内に送り込むこともあれば、自身が飛び込むことも。
前半の好機はゴール前で防がれたが、後半5分で再チャレンジが実る。
今季覚醒した得点力でスパーズ相手に連発となった。
得点力が上がらないチームにおいて、3列目のゴールはありがたい。
長距離移動の疲労もあるだろうが、それを感じさせない溌剌ぶり。
FW
コール・パーマー 6.5
負傷からの復帰戦。
トップ下に陣取り、卓越したコース取りを組み合わせたドリブルで攻撃を牽引。
負傷前は疲労が溜まっている感もあったが、良いリフレッシュにもなったように見える。
直近はゴール関与が減っていたが、高精度のクロスでエンソの得点をアシスト。
左に流れる動きが多く、そこから何度もエリア内に踏み込んだ。
自身でシュートを打ち切るシーンは限られたものの、得点関与が戻ってきたのは大きい。
次節は彼のゴールにも期待したい。
ペドロ・ネト 6.0
ここ数試合続いていたトップでの出場は終了。
最も得意な右サイドでの先発となった。
ジャクソンやエンソとのコンビで打開を図るが、選択に迷うシーンも目立った。
上げきる決断をした時は良いボールを蹴り込んでいただけに、チームとして明確にしたいところ。
交代に伴い、途中からは左やトップに移動。
ユーティリティ性でも貢献を見せる。
ジェイドン・サンチョ 5.0
左サイドで先発。
チームとして良いビルドアップが出来ていたが、フィニッシャーとしての彼がブレーキになってしまった。
前半終了間際に決定機もあったが、ヴィカーリオのビッグセーブに阻まれた。
全体的に対面するスペンスに抑え込まれ、味方を生かすプレーも少なかった。
精彩を欠いた印象で、後半の早い時間で交代。
彼の買取も騒がしくなってきた。
ニコラス・ジャクソン 6.5
パーマーと同じく復帰戦。
開始直後にビッグチャンスが訪れるが、惜しくもポストに嫌われた。
良い入りを見せると。これまでチェルシーが欠いていた起点となるプレーで攻撃のスタートに。
キープ力の高さはさすがの一言だ。
ついでにオフサイドも繰り返し、戻ってきた感を示した。
彼が最前線に立つことでアバウトなボールも収まりが利くのは本当に大きい。
得点こそなかったが、戦術面で付加価値の高いプレー。
最終盤にお役御免の途中交代。
交代選手
ノニ・マドゥエケ 6.0
サンチョとの交代で後半途中出場。
ネトとは異なる特徴を発揮し、縦への突破やキープで違いを見せる。
フィジカル面はもう十分回復しきったか、球際でパワフルなプレー。
残り時間も考慮したプレーでもチームを助け、守備での奮戦も評価したい。
決定機の創出には至らなかったが、復帰戦であることを考慮すると上々と言って良いだろう。
リース・ジェームズ 6.0
久しぶりの代表戦では代表初ゴールをマークし大きなアピール。
もともと出場時間が制限されている選手だが、代表まで気を使わないといけなくなるとは。
まあそんなことを言えるようになっただけでも良しとすべきか。
リードした時間帯での投入ということもあり、リスクを負わないプレーを心がける。
身体の強さを生かしたキープで中終盤を引き締めた。
キアナン・デューズバリー・ホール −
トシン・アダラバイヨ −
監督
エンツォ・マレスカ 6.0
ライバル相手にシーズンダブルを達成。
スパーズが低調だったこともあるが、試合をしっかりとコントロールできた。
怪我人の復帰、特にジャクソンが帰ってきたことが大きく、自分たちの時間帯を長くとれたことが勝利の要因。
個人能力ももちろんあるが、チームとしてのビルドアップも整備されていた。
ベストメンバーであれば質の高いサッカーを見せられることの証明になったのではないか。
あとはそのベストメンバーが揃うかなのだが。
仕切り直しの一戦を勝利で飾り、4位の座を死守した。
終わりに
怪我は本当に良くない
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