24-25 第34節 チェルシーvsエヴァートン(H)選手採点

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はじめに

どの試合でも勝点は3。

得点者

チェルシー 1-0 エヴァートン

得点:前半29分 ニコラス・ジャクソン(チェルシー)

試合前

前節フラム相手に劇的な勝利を収めたチェルシー。

低調な前半に失点し、その後も攻め手を欠いたまま終盤に差し掛かったが、タリク・ジョージのプレミア初ゴールで試合を振り出しに。

新星の得点で息を吹き返すと、後半ATにはペドロ・ネトが強烈な左足で決勝点。

敵地での難しい試合だったが、からくも勝点3を拾い、CL権争いに踏みとどまった。

プレミアリーグも残り5試合。

優勝争いと降格争いは既に決してしまった感があるが、来季の欧州コンペティション争いは非常に激しい。

ここまで好調だったノッティンガム・フォレストがややペースが落ちはじめ、逆にニューカッスルが猛追。

アストン・ヴィラとの直接対決を制したマンチェスターシティがついに3位に浮上し、逆に敗れたヴィラは一歩後退するも希望はまだ残っている。

全チームが勝ち点4差、3枠を5チームで争うという壮絶な展開になっている。

試合開始前の段階で6位のチェルシーだが、この後は難しい相手が続く。

直接のライバルであるフォレスト、新城が残り、マンチェスターユナイテッドとリバプールも残っている。

強敵が揃う残り5試合、まずはエヴァートン相手にしっかりと勝点を積みたい。

今季苦しんだエヴァートンとの前回対戦はスコアレスドロー。

思えばこのくらいから試練の日々が始まった。

監督解任もあったエヴァートンだが、モイーズ復帰後は守備が安定。

攻撃陣は相変わらず迫力を欠くが、いやらしいスペースを消す守備には手を焼くチームが多い。

こちらも攻撃に課題を抱えるチェルシーにとっては、厄介な相手となりそうだ。

チェルシーのスタメンは、ロメオ・ラヴィアがサプライズ復帰。

モイセス・カイセド、エンソ・フェルナンデスらととともに盤石の中盤を築く。

攻撃陣は前節と変わらず、ジョージは再びベンチから出番を伺う。

強敵との対戦が続く前の一戦、何としてでも勝点3が欲しい。

選手採点

GK

ロベルト・サンチェス 7.0

果敢に飛び出すのは良いが、キャッチングにやや安定感を欠く。

相手のファールではあるのだが、結構ギリギリの判定だったので、もう少し安心させてほしい。

一方でセービングは素晴らしく、ベトの強烈なシュートをファインセーブ。

終了間際にはマクニールのボレーに見事なショットストップ。

突発的に訪れるピンチにもしっかりと対応。

最後はクロス攻勢にも高さを生かしたハイボール処理で封殺した。

DF

レヴィ・コルウィル 5.5

フィジカルに長けるベトに苦戦。

アバウトなボールも何度か収められてしまい、波状攻撃に繋げられず。

身体的に優れる相手にも戦えるようになっていた気がしていたが、この日は相手の方が上だった。

ギリギリのところで防いではいたが、チャロバーやククレジャ、中盤のプレーヤーにかなり助けられた。

この後ワトキンスやイサクといったプレーヤーと戦うことになるが、不安が勝る出来。

トレヴォ・チャロバー 6.5

右CBで出場。

プレッシャーがそこまでかからなかったこともあり、精度の高いパスを随所に差し込む。

守備でも奮戦し、コルウィルが苦戦していたベトを潰し切ったことが先制点に繋がった。

相方が苦戦する中カバーにもよく走っており、危ういシーンでも上手く対応した。

ゆるプレスをはがす+カバー役という立ち回りが一番得意そう。

後は継続してこのプレーを続けられるかだ、

マルク・ククレジャ 6.0

明確にボールを持つ時間が長かったこともあり、完全に左CBとしてのプレーだった。

守備時は被カウンターの不利な状況ばかりだったのは相変わらず災難。

なんだかんだで守り切れていたが、彼の対人の強さに相当助けられている。

インターセプトを仕掛けるタイミングも優れており、特にエンソとは何度も囲い込んでボール奪取に貢献した。

終盤はサポーターを満足させるためのシュートまで放った。

MF

ロメオ・ラヴィア 6.0

久しぶりの出場。

勝手に今季絶望だと思っていた。

中盤の守備的な位置から攻守の要に入る。

良いプレー、悪いプレーそれなりにあったが、まだ本調子でないのは仕方ないだろう。

ボディフェイクのみで相手を欺き前に運ぶプレーは見事だが、その後のパスでミスが出たり。

まあ復帰戦としては悪くない出来だっただろう。

モイセス・カイセド 7.0

出場停止を回避し、伸び伸びのプレー。

右SBの位置でエンディアイエとのデュエルを展開し、力強さと柔軟さを見せる。

結果、前半のみでベンチに追いやり、完勝した。

ラヴィア交代後は中盤に入り、縦横無尽にピッチを駆けまわる。

フィジカルでもテクニックでも明らかに一人だけ次元が違っており、誰も止められない無双状態。

GKからのパスを中盤で受け、全員を振り切ってシュートまで持ち込んでたりした。

本当に味方で良かった。

エンソ・フェルナンデス 6.5

カイセド、ラヴィアと戦える中盤を構成。

この日は前向きのプレーが多く、好判断から刺した縦パスでジャクソンの先制点をアシスト。

身体能力の高いエヴァートンの中盤に苦労しながらも、補って余りあるパッションで互角に渡り合う。

南米系の選手っぽい。

ファールを貰った時はクリス・カヴァナーにめちゃくちゃ拍手をしていた。

7つ目となったアシストに象徴されるように、球際の強さと判断の良さが光った。

FW

コール・パーマー 6.0

得点に見放されているエース。

この日は低い位置まで下りてきて広い視野から柔らかいクロスでチャンスメイク。

ただ最も良さを出したいエリア近辺からは遠ざかっていたのも事実であり、この日も振り切れるシーンはほぼなかった。

状況判断やキックの質は錆びついていないだけに、サポーターは皆シュートとゴールが見たい。

この日も得点は生まれないまま、ピッチを後にした。

ペドロ・ネト 6.5

マドゥエケを左に移動させてまで、この人を右で使いたかったということだろう。

前節決めた右サイドから、持ち味のスピードでチャロバーからのパスを引き出す。

個人でも馬力ある突破で時間とチャンスをよく作った。

数的不利でも果敢に仕掛けてCKをもぎ取る姿は非常に頼りになる。

守備でも深い位置まで戻り、相手にストレスを与え続けた。

完全に右のレギュラーを掴んだと言って良いだろう。

ノニ・マドゥエケ 6.0

なんとこの日は左サイドでの出場。

記憶の限りではものすごい一瞬途中からやっていたきりで、開始から左で使われるのは移籍後初めてではないだろうか。

大方の不安をよそに意外と悪くないプレーを見せ、カットインからの右足も披露。

力が抜けているのか、なぜか割といいシュートだった。

来季のことも考えると、彼が左のオプションとして考えられるようになれるのは非常に大きい。

さてサンチョは何を思う。

そのサンチョと後半途中で交代した。

ニコラス・ジャクソン 7.0

この日はハーフウェイライン付近まで下がって、ボールに触る回数を増やす。

だんだんと良い受け方が出来るようになると、ショートカウンターから右足を一閃。

久しぶりのゴールを迷いなく突き刺し、大きな先制点を奪った。

ブランスウェイトと駆け引きを続ける一方で、献身的なプレスでもチームに貢献。

特にCK後の戻りからタックルはチームを救った大きなプレーだった。

後半もう一度ネットを揺らしたが、これはオフサイド。

役割をしっかり果たし、終盤にベンチに下がった。

交代選手

リース・ジェームズ 5.5

ラヴィアに代わり途中出場。

カイセドが中盤に入り、ジェームズ自身は右に入った。

後手を取られる場面もあるにはあったが、身体の強さで何とかしていた。

ただちょっと視野が狭いのは気になるところ。

スペースを空けてしまうシーンも気になり、不安感は最後まであったが、最後は集中を切らさず守り切った。

ジェイドン・サンチョ 5.5

買取義務が発生したらしい。

もっとも違約金を払えば何とかなるタイプの買取義務らしいが。

この日はマドゥエケが左に入り、それなりに良いプレー。

サンチョは左が最も得意な選手ではあるが、右が最も得意な選手にスタメンを取られてしまった格好。

時間帯もありそこまでリスクを負ったプレーには出なかったが、マドゥエケのプレーには危機感があるはず。

タリク・ジョージ ‐

キアナン・デューズバリー・ホール ‐

監督

エンツォ・マレスカ 6.5

低調な相手とサンチェスに助けられ2連勝。

予断を許さない状況は続くが、ひとまず勝利至上の試合をモノにした。

と言ってもサスペンションのせいで実際にベンチにいたのはカバジェロだったのだが。

ラヴィアの起用、マドゥエケの左サイド配置など、凝らした工夫は相応に成果を出した。

さて次節からは強敵との戦いが続く。

同格以上を相手に、指揮官としての実力が試される。

終わりに

ラヴィアとジェームズの交代は多分最初で最後。

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