24-25 第5節 vsウェストハム(A)選手採点

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はじめに

チェルシーもドジャース並に頑張ってほしい

得点者

ウェストハム 0-3 チェルシー

得点:前半4、18分 ニコラス・ジャクソン、後半2分 コール・パーマー(チェルシー)

West Ham 0-3 Chelsea | Blues in DREAMLAND! - HIGHLIGHTS | Premier League 2024/25
Matchday 5 - Highlights of Chelsea's 3-0 Premier League away win against West Ham United at the London Stadium...Subscribe to our channel here:

試合前

前節はボーンマス相手に苦しい試合を制したチェルシー。

倍近くのシュートを浴びながらも、PKストップをはじめ守護神サンチェスが躍動。

無失点のまま耐え続け、新戦力サンチョと切り札エンクンクが最終盤にゴールをこじ開けた。

代表ウィーク明けの難しいゲームで勝点3を確保し、サンチョも鮮烈なデビュー。

危ういシーンがありつつも今季初のクリーンシートも記録し、ピッチ内ではポジティブな空気が流れた。

反面ピッチ外ではドタバタも。

前節は件のアンソニー・テイラー主審が裁いたわけだが、プレミアリーグ記録となる14枚(+両監督に1枚ずつ)のイエローカードが提示された。

決して荒れていた試合ではなかったが、テイラー主審がただ一人荒れていた。

おかげで両チームには罰金が科されることとなり、不要な支出がかさむことに。

さらに不穏なのがオーナー周り。

トッド・ボーリー現会長を中心とした投資家とクリアレイク(コンソーシアム)がチェルシーを保有しているが、内紛が起きているという。

同コンソーシアム共同オーナーのベハダ・エグバリとボーリー氏の関係に亀裂と各メディアが一斉に報じた。

双方が買収を仕掛けあっているとの報道もあり、現状大きな動きはないものの、雲行きは極めて怪しい。

2年前のオーナー交代により大きく後退したチェルシーにとっては特に過敏な問題だ。

さて、外野はさておきもう一度フットボールに目を戻そう。

ボーンマス戦での勝利から1週間を置いた今節の相手はウェストハム。

ロペテギ新体制のもとキルマン、ワンビサカらプレミアの実力者に加え、国外からニコラス・フュルクルクら積極補強。

多額の資金を投下したスカッドで躍進を狙うが、序盤戦は強敵との試合もかさみ、勝点4と低調な滑り出し。

チェルシーとしては難しいアウェーながらこの段階で叩いておきたい。

チェルシーのスタメンには、前節好プレーを見せたサンチョが攻撃陣に加わった。

3列目には前節病欠のエンソ・フェルナンデスが帰還。

一方で万年スぺ体質のロメオ・ラヴィアとリース・ジェームズの復帰はまだ先で、マロ・グストも欠場となった。

右SBにはボーンマス戦途中から入ったウェズレイ・フォファナが今日は頭から入り、トシン・アダラバイヨがCCBとして先発出場することとなった。

対するウェストハムだが、ボーウェン、パケタ、サマーヴィル、クドゥスが並ぶ攻撃陣はやはり豪華。

特にサマーヴィルは今夏チェルシーも名前を挙げていた有望WGだ。

前回のオリンピック・スタジアムでの対戦も3-1と敗れており、苦手の地なのは否めない。

どちらも波に乗りたい新体制のゲームで、チェルシーは連勝を狙った。

選手採点

GK

ロベルト・サンチェス 6.0

裏抜け対応やら足元でのミスが一つずつあったが、肝心のシュートとクロスは冷静にストップ。

この日はそこまで厳しいコースに飛ぶことはなかったものの、勢いのあるシュートをしっかりと正面で処理した。

再三上がったアバウトなハイボールにも長身を生かしたキャッチとパンチングで安定した対応。

キャッチングはカウンターの起点としても効果的で、スピードある攻撃のスイッチに。

やらかし癖はまあ気になるものの、2試合連続のクリーンシートで連勝に大きく貢献したと言っていいだろう。

DF

トシン・アダラバイヨ 6.5

途中出場の前節に続き、今節はスタメン出場。

フォファナほどのダイナミックさ、御大ほどのテクニックはないものの、手堅いプレーで守備を引き締める。

繋ぎの部分もそつなくこなし、意表を突いたルーレットを見せる場面も。

シュートブロックやボールホルダーへのアタックも的確で、リーグ初先発にしては上々の出来。

なお発音はアダラビヨオらしいので、本ブログでの表記は要検討。

レヴィ・コルウィル 6.5

集中した守備でクロスにも力強い対応。

苦手タイプのアントニオ不在もあるのだろうが、それでも強力攻撃陣相手に奮戦。

エリア内で何度も危険なボールをクリアした。

ビルドアップでもらしさを見せ始め、鋭い左足で攻撃を加速させる。

成長速度が極めて速く、本格的な開花まで、まもなくかもしれない。

ウェズレイ・フォファナ 5.0

慣れない右SBということもあり、サマーヴィルにかなり手を焼く。

前半はエリア内であわやPKという接触もあり、判定に救われた感は否めない。

前節なら間違いなくとられていた。

イエローを受けたこともあり後半早々で交代の判断。

試合後には包帯姿がとらえられるなど、再びの負傷も懸念される。

マルク・ククレジャ 6.0

強敵クドゥス相手にかなり苦戦したが、最後のところで懸命にファイト。

相手が悪いと言えばそうなのだが、その中でも粘り強くよく対応したと言えるだろう。

中央での役割もかなり慣れたもので、カイセドやエンソとウェストハムのプレスを回避。

チルウェル復帰の報もあったが、地位は盤石のようだ。

MF

モイセス・カイセド 7.5

いつもスーパーだが、今節は特に別次元の出来。

ピッチを所狭しと駆け回り、正確無比なスルーパスでのアシストも記録

守備的MFという括りが正しいのかさえ最早わからず、MFとしての完成形といって良いまである。

アシストシーンに代表されるように、長短のパスで組み立てながら、的確なタックルでクリーンにボールを奪取。

特に誰も手が付けられなかったクドゥスを一人で止めたシーンはさすがに言葉が出なかった。

代えが利かない、というか同列に並ぶ選手が世界中を探してもいるか怪しい。

エンソ・フェルナンデス 6.0

この日はやや下がり目の位置だったか、エリア内に常時突っ込むということはなく。

サンチョやカイセドと連携しながら上手くプレスを回避し、ゲームメイクやリンクマンをこなす。

機を見たエリア内への侵入も効果的で、やはり彼は後ろから突っ込ませるに限る。

アシストがつかなかったのは残念だが、病み上がりとは思えない奮戦ぶり。

安全圏に入ったタイミングで途中交代。

FW

コール・パーマー 7.0

前半の好機は珍しく枠を外したが、後半早々のチャンスは豪快に叩き込む。

左で作ることが多く、良い意味でそこまでボールに絡む機会はなかったが、高い決定力はいつも通り。

得点以外にも美しいボールコントロールで何度もボールを収め、狡猾にFKと時間を作った。

それにしても途中でパーマーを下げられる試合ができるとは。

感無量である。

ノニ・マドゥエケ 6.0

仕掛けの回数は限られたが、献身的な戻りでチームへ貢献。

時にはDFラインへ吸収されるかのような深い位置まで戻り、対応に苦慮するフォファナを助ける

得意のドリブルは明らかに相手も警戒度を上げてきており、常に複数人に見られている状態が常になってきている。

それでも惜しいシュートを放つことは出来ているので、さらなる決定力向上に期待。

シュートに関しては右足の方が上手いまである。

ジェイドン・サンチョ 6.5

前節の活躍を買われ先発出場。

タッチラインでは勝手知ったるワンビサカ相手に攻防を繰り広げる格好に

素早いリスタートから再びアシストを記録し、2試合連続で得点に絡む。

オンザボールでも高いテクニックを披露し、エリア内では期待感を持たせる。

そこまで悪くはない出来だったが、コンディションもあるのか、後半の早い段階でネトにバトンを託す。

ニコラス・ジャクソン 8.0

開始早々に巧みなフィニッシュで見事な股抜きゴール。

決定力が度々取り上げられていたが、19分にも再び正確な右足で追加点を奪う。

冷静な得点はもちろん、ポストプレーや落としが本当に素晴らしい。

ロングカウンターからのアシストも元を辿ると自身が起点で、完全に相手CBに質的優位を保っていた。

2得点1アシストで文句のつけようがない。

圧巻のパフォーマンスで、お役御免の途中交代。

交代選手

ペドロ・ネト 6.0

左サイドの先発はサンチョに譲り、この日は後半から。

てっきりマドゥエケの代わりかと思っていたが、再びの左サイド起用だった。

CKの流れから右にいた時は結構生き生きとしていたので、右でも良いとは思うが。

大量リードでスペースが多かったこともあり、この日は左でも縦への仕掛けから幾度もクロスを狙った。

スピードとキック精度はやはり魅力的なだけに、そろそろ数字も欲しいところ。

アクセル・ディサシ 6.0

イエローと負傷疑惑のフォファナに代わり二試合連続で右SBに入る。

開幕前はまさか本職CBが交代で右SBを務めることになるとは思わなかった。

フォファナを苦しめたサマーヴィルも下がってくれたため、やや運にも味方されたか。

相手は回ってきたクドゥスだったので難敵ではあったものの、順足で危険度が下がったこともあり決定的な仕事はさせず。

自陣エリア内では高さを活かした守備で攻撃を跳ね返す。

意外なテクニックを魅せるなど、攻守でタスクを完遂。

クリストファー・エンクンク 6.0

ジャクソンに代わり途中出場。

前節値千金の決勝弾を決めただけに、悔しい思いもないではないだろうが、チームとしてはその判断は正しかった。

またエンクンクほどの選手がベンチから出てきてくれるのは心強い。

1トップの位置に入ったが、後ろ向きのプレーではジャクソンよりはさすがに劣る。

CKから決定機も来たが、アレオラのビッグセーブに阻まれ、2試合連発とはならなかった。

ジョアン・フェリックス 6.5

パーマーに代わりトップ下の位置で出場。

試合の大勢が決していたこともあるだろうが、巧みな技術で相手をいなす。

守備でもしっかりと危険なところを戻り、チームプレーでも貢献したと言っていいだろう。

二度の決定機のどちらかは枠に収めたかったところ。

それにしても選手層が随分厚くなったものだ。

キアナン・デューズバリー・ホール ー

監督

エンツォ・マレスカ 7.0

良い時間に得点を奪い、アウェーながら会心の勝利。

2試合続けての無失点試合に加え、華麗なビルドアップからのゴールはマレスカボールが実を結んだ結果でもある。

好プレーを見せたサンチョのスタメンや、アダラバイヨのCB起用なども人選も効果的だった。

3点を奪った後はリスクを避けながら、ベンチメンバーに多くの時間を与える采配にシフト。

過密日程の前に、収穫の多い試合となった。

終わりに

ジャクソンのためにハーランドは早く移籍してください。

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