24‐25 第9節 vs ニューカッスル(H)選手採点

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はじめに

バウンスバックの精神。

得点者

チェルシー 2-1 ニューカッスル

得点:前半18分 ニコラス・ジャクソン、後半2分 コール・パーマー (チェルシー)/前半32分 アレクサンダー・イサク(ニューカッスル)

Chelsea 2-1 Newcastle | PALMER powers past Magpies! | HIGHLIGHTS | Premier League 2024/25
PL Matchday 9 - Highlights of Chelsea's 2-1 Premier League win against Newcastle United at Stamford Bridge. Goals from Nicolas Jackson and Cole Palmer...Subs...

試合前

前節リバプールに屈し、リーグ戦では開幕節以来となる敗北を喫したチェルシー。

主将リース・ジェームズの復帰など好材料もあったものの、エースのコール・パーマーや好調のジェイドン・サンチョが封じられた。

ウェズレイ・フォファナやマルク・ククレジャら守備の主力を欠いたこともあるが、やはりまだ優勝戦線を引っ張るクラブとは地力の差があった。

とはいえ押し込む時間帯もあり、リーグタイトルは難しくとも、CL権には絡んでいけそうな期待も持たせた。

今節はそのCL権争いのライバルになりそうなニューカッスルと激突。

トッテナムに勝利、マンチェスターシティに引き分けるなど見せ場はあるマグパイズだが、ここ4戦勝ちなしと直近はやや停滞気味。

チャンスは作れているが無得点の試合が続きと決定力に難がある印象だ。

勝点は12でチェルシーとは2差で、この試合で順位が逆転する可能性もある。

なおチェルシーとはリーグ戦後すぐにリーグ杯でも顔を合わせることが決まっており、3日後に今度はアウェーで激突する。

1週間空いたニューカッスルに対し、チェルシーのミッドウィークはECLによるギリシャ遠征。

ジャクソンら主力はロンドンに残しつつも、ジョアン・フェリックスが2G、ミハイロ・ムドリクが1G2Aと控えメンバーが躍動。

ECLは2戦連続となる4ゴールで連勝スタートを切った。

大会レベルも含め順当な勝利ではあるが、全員のコンディションが整っていることは十分に確認できた。

厳しい日程もあり、リーグ戦とカップ戦の2チーム運用になってはいるが、結果を出した選手はリーグ戦での出番も増えそうだ。

チェルシーのスタメンはいつものプレミアリーグ仕様。

ロンドンに残り疲労を回復したコルウィル、カイセドらがスタメンに名を連ね、累積停止からフォファナが帰還

注目のSBは前節から引き続きだったが、配置を変更。

右にグスト、左にRJを置く布陣を選択

カンファレンスリーグから残ったのはペドロ・ネトのみという布陣となった。

対するニューカッスルは10番のゴードンが直前で負傷した以外は主力が並ぶ。

こちらもティノ・リヴラメント、ルイス・ホールとチェルシーに馴染みのある面々がサイドバックに名を連ねた。

2試合連続となるニューカッスルとの対戦の初戦。

前節の敗北からのバウンスバックを狙う。

選手採点

GK

ロベルト・サンチェス 5.5

キックもスローも安定せず、相手に何度もプレゼント。

守備陣に無駄な苦労を強いた。

倉敷さんから衝撃的なパス成功率53%という数字を紹介されていた。

まさかと思いつつ、その後のパスをほとんど失敗していたので半分に届いていたかも怪しい。

そろそろここ、考えどころなのではないか。

DF

レヴィ・コルウィル 6.0

開幕から唯一安定しているプレーヤー。

プレーも、ポジションも、稼働率も。

ありがたい限りである。

鋭い縦への楔も含め、個人としての出来は決して悪くはないのだが、ライン設定がどうにも曖昧。

やはり隣にはDFリーダータイプがいてほしいなあと思ってしまう。

それでも現状最も欠かせないCBであることに疑いはなく、コルウィルを軸にやっていくことになるのは既定路線。

ケガだけはしないでほしい

ウェズレイ・フォファナ 5.5

開始早々に膝を抑えて倒れたシーンは全員冷や汗をかいた。

その後のプレーは痛みもあったのか、若干精彩を欠いた印象。

ついでに後ろのGKへの信頼もかなり欠いていたのだろう。

テーピングがガチガチに巻かれた左足が非常に痛々しいが、正直この不安定さだと使い方が難しすぎる。

気迫のフル出場は称賛に値するが、プレースタイルと身体の相性がどうにも悪い。

マロ・グスト 6.0

前節と左右を入れ替え、右から攻守に絡む。

果敢に放ったシュートはミートせず、逆サイドの主将を考えるとやや物足りなく見えてしまう。

後半はエリア内に飛び込む場面もあったが、それをグストにやらせるのが正しいのだろうか。

まあそこまで出来たらいよいよ非の打ち所がなくなってしまうというのもあるが。

SBの層が厚くなってきたこともあり、ククレジャと交代する。

リース・ジェームズ 6.5

まさかの左で先発すると、利き足の都合もあり、中に戻すキックでビルドと裏抜けを誘う。

そんな使い方があったのか。

ポジション都合もあり攻撃参加は自重していたが、この日は守備での貢献度が高かった。

危険なボールを寸前でクリアし、決定的なシーンを何度も防いだ。

この日も途中交代かと思われたが、最後は本職の右に回りフル出場。

主将らしい闘志あふれるプレーだった。

MF

モイセス・カイセド 6.0

ロンドンに残りこの日はラヴィアと組む。

屈強なニューカッスルの中盤に、ややフィジカルでは苦戦した印象。

それでも後半途中からはリーチを生かした守備で先にボールに触れる回数が増え、中盤を締める

エンソが入りポジションが落ち着いたことも奏功したか。

だんだんとECL組も試合に絡むようにはなってきたが、ここだけはどうにも代替不可能なポジションである。

ロメオ・ラヴィア 6.0

落ち着いた繋ぎや球際の強さで持ち味は見せたが、やや突っ込みすぎなのが気になるところ。

後半はそのアグレッシブさが良い方向に働き、パーマーのアシストをする格好となった。

良い時は良いのだが、カイセドと連携ができていたとは言い難く、どちらも中盤から出て行ってしまう場面が目についた。

イエローカードを受けたこともあり、いつもの良さは出し切れず。

エンソに中盤を託し途中交代。

FW

コール・パーマー 7.0

開始早々の左足はオフサイドに取り消されるが、スーパーパスで先制点の起点に。

その後も流麗なターンで何度も相手CBを欺くと、後半開始早々に今度は文句なしの左足。

強烈なシュートを沈め、見事な今季7点目。

ゴールへの関与もさることながら、最後まで守備にも奔走し、逃げ切りにも大きく貢献する。

この日は左に位置取ることが多く、ネトとの連携が深まってきたのも良い点だ。

ノニ・マドゥエケ 6.0

再三にわたる仕掛けはこの日も健在だったが、すぐに二人が寄せてくる展開になり、チャンスメイクにシフト。

守備での貢献も相変わらず高かったが、今日はフェードアウトが若干早かった印象。

それでも最低限はこなしてくれるのが彼のいいところなのだが。

仕掛ける回数が減ってきたのが如実にわかるタイプのWG.

金曜日に結果を出したムドリクに代わり途中交代。

ペドロ・ネト 7.0

ムドリクやフェリックスを差し置いての先発だったが、爆速のアシストで期待に応える。

オープンスペースに飛び出した時のスピードと、ラストパスの精度はさすがのものがあった。

この日はシュート意識も高く、何度か惜しいシュートでポープを強襲し、頭でも狙うがこれはポスト。

左で好プレーを見せると、後半途中からは右に移動し最後までよく走った。

コンディションが徐々に上がってきており、いよいよ本領発揮は近そうだ。

ニコラス・ジャクソン 7.0

開始早々からキレのあるデリバリーでチャンスを演出すると、18分には覚醒した決定力で先制点をゲット。

点が取れるジャクソン、言うことが本当にない。

地上戦ではスピードに欠ける相手CBは相手ではなく、何度もボールを収め局面を打開。

柔らかいターンに加え、味方に託す判断も際立っていた。

後半はやや存在感を欠いたが、それでも仕事は十分に果たした。

後半途中でエンクンクに交代。

交代選手

ミハイロ・ムドリク 6.0

カンファレンスリーグでの活躍を買われ一人目の交代。

エリア内で好機を迎えるシーンもあったが、左足のシュートはややコースが甘かった。

サンチョやフェリックスを差し置いての抜擢だっただけに、仕留めてさらに存在感を高めたかったところ。

攻撃では大きな見せ場は限られたが、守備の仕事も最低限はきっちり果たす。

快速WGを走らせる快感を覚えたパーマーに、とんでもないキラーパスを出されていた。

エンソ・フェルナンデス 5.5

ラヴィアに代わり中盤のタクトを振るう。

やっぱり深い位置の方が良さが出る。

もう少し試合を落ち着かせたかったのだろうが、若干影響力は弱かった印象。

こうなるとラヴィアが優遇されるのも仕方ない気もする。

持っているものは非凡なだけに、何とか輝いてほしいのだが、、

クリストファー・エンクンク 6.0

好調のジャクソンに代わり途中出場

良い位置で振り抜けることもあったのだが、少し大事に行き過ぎてしまった感は否めず。

最終盤はPKを獲得するも、ダイブ気味で取り消されてしまった。

まあ耐えて打ってほしいところでもある。

締めには一役買ったが、彼の実力から見るともっと楽なクローズがあったはず。

マルク・ククレジャ 6.0

主将の復帰で左SBを譲る格好に。

ミッドウィークを考慮したうえでのベンチスタートだったのか、序列によるものなのか。

右SBを二人起用するのはやはり多少ノッキング感があり、ククレジャ投入で元に戻った感はあった。

積極的な守備で攻勢のニューカッスルを押しとどめ、逃げ切りに貢献。

監督

エンツォ・マレスカ 6.0

2チーム制を採用した成果が如実に表れ、全員がフルコンディションで試合に臨む。

ジェームズを左に配置する戦術は、当たったところが7割と手詰まりが3割くらい、

スタメンを完全に入れ替える方針でECLと両立しているが、ネトやムドリクを起用しているのは結果ヲ出したためか。

難しいマネジメントにはなるが、今のところ上手くやっているようには見える。

ただしGKだけはそろそろ検討してもいいのではないか。

終わりに

また3日後に会いましょう。

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