23−24シーズン第2節 vsウェストハム(A)選手採点

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はじめに

フットボールは趣味としてどうかと思います。

週に1,2回しかないですし、どんな強いチームでも負ける日があります。

むしろ強いほどに期待値が高く、負けのショックが大きかったりするのです。

特に危険なのが日曜日の深夜、月曜の早朝と言い換えてもいいかもしれませんが、この時間帯は危険です。

勤勉な学生や社会人にとっては、かなりリスキーな時間帯と言えるでしょう。

皆さんに言いたいことがあるとすると、別の趣味を持ちましょうね、ということです。

試合結果

ウェストハム 3-1 チェルシー

得点:前半7分 ナイフ・アゲルド、後半8分 マイケル・アントニオ、後半50分 ルーカス・パケタ(ウェストハム)/前半28分 カーニー・チュクエメカ

試合前

リバプールとの争奪戦を制したモイセス・カイセドが早速のベンチ入りを果たしたチェルシー。

試合前にはさらにロメオ・ラヴィアも手中に収め、移籍市場では活発な動きが目立つ。

対するウェストハムはルーカス・パケタに移籍話が持ち上がるが、財布に猶予のあるチームは断固拒否。

そのパケタもしっかりスタメンに名を連ねた。

チェルシーのスタメンは、再びの負傷で戦線を離脱したリース・ジェームズがマロ・グストに変わったのみ。

お互い今季初勝利を狙うロンドンダービーとなった。

試合内容

ふわりとした立上がりを2試合連続で突かれたチェルシー。

ウェストハムの新戦力、ジェームズ・ウォード・プラウズの正確なCKを一度は防いだものの、2度目は許されず。

ピタリと合わされあっさりと先制点を奪われた。

2試合連続で早い時間帯での失点となったチェルシーはここから反撃。

ボールを支配するとエンソ・フェルナンデスを起点に展開。

開幕節に続き存在感を見せるニコラス・ジャクソンが深くまで切り込むと、ベン・チルウェルのサポートを受けたカーニー・チュクエメカがエリア内で鋭い仕掛け。

最後は強烈な右足を叩き込み、豪快なチェルシー初ゴールを記録。

さらに畳み掛けるチェルシーは、ラヒーム・スターリングがキレのある動きを見せる。

鋭いドリブル突破でチャンスを演出すると、エリア内でファールを獲得。

逆転の絶好機を迎えるが、エンソ・フェルナンデスがまさかの失敗。

前半終了間際には再びスターリングの突破からチャンスを迎えるが、これも得点には結びつかず。

逆に先制点のチュクエメカが膝を負傷するなど、不穏な空気が漂った。

その空気が形になってしまったのが後半8分。

一瞬のスキからエリア内に持ち込まれると、駆け引きを制したアントニオが右足を振り抜く。

豪快なシュートを決められ、再びビハインドを背負う。

攻勢を強めたいチェルシーだったが、アゲルドの2枚目のイエローで徹底抗戦を選択したウェストハムの牙城を崩せない。

チュクエメカと交代したミハイロ・ムドリクも空回り、ノニ・マドゥエケのシュートも繋がらず。

期待の新戦力、モイセス・カイセドのデビューでボルテージが上がったのもつかの間、噛み合わない現実に向き合うことに。

最後はそのカイセドがPKを献上し万事休す。

してやられた後半45分を過ごし、3失点の敗北を喫した。

選手採点

GK

ロベルト・サンチェス 6.0

3失点を喫したが、どれもGKの責任は薄い。

セットプレーを得意とするJWPにしてやられた感はあるが、安定の感のあるセービングで窮地を救うシーンも。

第1節で不安のあった足元もミスなくこなした。

ただ気になるのはDFラインとのコミュニケーションで、裏抜けのボールに対して、やや躊躇するシーンも。

新戦力多めの守備陣のため、多少のエクスキューズはあるが・・・

DF

チアゴ・シウバ 6.0

今日も安定感のあるプレーを見せた御大。

開幕節と同じDFラインを今日も統率し、自身もアントニオと激突。

身体能力に勝る相手を経験で迎撃。

先手を取られるシーンもあったが、見事なリカバリーでブロック。

あとは自身同様散々のデビューとなったカイセドのリカバリーにも期待

アクセル・ディサシ 5.0

デビューゴールを奪った開幕戦に引き続きスタメン。

痛恨の2失点目に絡んでしまい、採点も辛めに。

自身のパスが中途半端になったところから、最後は1vs1を止めきれず股を抜かれてミドルを決められた。

その後もボーウェンに苦戦し、基礎フィジカルで後手を踏む。

引いてくる相手に得意のフィードを見せるシーンも少なく、攻撃でも存在感は発揮できず。

プレミアの洗礼を浴びる格好になった。

レヴィ・コルウィル 6.0

今節はより左SBに近い形で先発出場。

高い足元の技術を活かし、狭いスペースの突破やオーバーラップで攻撃にも絡んだ。

とはいえどうしても攻撃参加にも限界はあり、終盤になるに従い貢献は希薄に。

戦術の犠牲になってしまった印象。

マロ・グスト 6.0

負傷のリース・ジェームズに代わり先発出場。

前のスターリングが好調だったことも相まり、そこまで上がりを見せることはなかった。

守備では持ち前のスピードを活かし、自陣エリア内で鋭いタックルを披露。

総じて目立つミスはなかったが、目立つ好プレーも少なかった。

ベン・チルウェル 6.0

今節は左MFに近いポジショニングでスタート。

若干まだコルウィルと阿吽の呼吸とまでには至っていないか、左サイドで詰まって与えたCKが

結果的には失点に繋がってしまった。

得意の攻撃参加はチェルシーの一つの武器で、ストライカーのように中央から裏を狙うことも。

チュクエメカの同点弾にも絡み、自身もエリア内でフィニッシュチャンスを迎えるなど調子は悪くなさそうだっただけに、早々の交代はやや残念。

MF

エンソ・フェルナンデス 5.5

随所に好プレーを見せたが、痛恨のPK失敗。

結果的にこのミスが大きく響く形となってしまった。

まあPKは運もあるのだが、そこまで成功率も高くないことだしこの際ストライカーに譲っても良いのではという議論になってしまうのは仕方ない。

前半はそれ以外にも見せ場を作ったが、後半途中からは疲労からかトーンダウン。

プレミアトップクラスの中盤が並んだが、双方にとって厳しい試合に。

コナー・ギャラガー 5.5

気迫の前節が買われたか、ライバル獲得報道の中、アピールチャンス。

豊富な運動量が武器ではあるが、引いた相手にはなかなか活かす機会が少なかった。

また要注意だったセットプレーでは相手に競り負け、失点に絡む格好に。

ミドルシュートなど武器は見せたが、及第点には至らず。

カーニー・チュクエメカ 7.0

中盤の選手が評価を落とす中、19歳が鮮烈なプレーを披露。

戸惑いの見えた開幕節に比べ、幾分かリラックスしたか、持ち味を存分に発揮。

完成されたフィジカルで屈強な相手を弾き飛ばし、高いテクニックで前線の起点にも。

同点弾は魅力が詰まった一撃で、華麗な足技から強烈なシュートを捩じ込んだ。

それだけに無念の負傷交代はサポーターにとっても非常に残念。

怪我で運命を狂わされた大型MFを知っているだけに、重症でないことを祈る。

FW

ラヒーム・スターリング 7.0

気合いの漲る新7番は出色の出来。

ジャクソンとの連携はもちろん、特に際立ったのが個人でのドリブル突破。

数人をスルスルと抜き去り、ビッグチャンスを何度も創出。

ラストパスがややお粗末な面もあったが、そこまで持っていく個人技は見事の一言。

代表監督の御前で文句なしのパフォーマンスだったが、エンソのPKミスも含めて個人に数字がつかなかったのは本当に気の毒。

ニコラス・ジャクソン 6.5

フィジカルに長けたタフな相手と今節も激突。

長いリーチや体の柔軟さを活かし、起点でもカウンターでも存在感を見せる。

守備意識まで含め、プレミアで十分通用することは開幕節に続いて示したが、前半終了間際の決定機は仕留め切りたかったところ。

次節こそゴールに期待だ。

交代選手

ミハイロ・ムドリク 5.0

チュクエメカの怪我を受け後半頭から投入。

シャドーに近い位置でのプレーはやはり不得手か、うまくボールに絡めなかった。

その後ワイドに開いてからは惜しい突破を見せるも、決定的なボレーは大きく枠の外。

45分が与えられた中では不満足な出来と言わざるを得ない。

モイセス・カイセド 4.5

期待の新戦力がチェルシーデビュー。

大きな期待を背負い、投入直後にらしいボール奪取からシュートを見せた。

ただその後は練度に加え、自身のコンディション不良も目立ち、パスミスや判断を誤るシーンが多発

練習を休んだツケが回ってきた。

最後はPKを献上するなど、散々な終わりに。

苦しいデビュー戦となってしまった

ノニ・マドゥエケ 5.5

昨季の希望はPSMを全欠。

そんな中迎えた2節ではやはりまだ仕上がっていなかったか。

キレのあるドリブルや鋭いカットインは見せられず、ややインパクトが薄い出来に。

それでも惜しいシュートを放つなど最低限の役割は果たしたが、及第点には至らず。

メイソン・バーストゥ ー

若きCFが終盤に登場。

さすがにプレミアの強度が厳しかったか、ボールに絡むシーンも少なく。

というか1点を追う中バーストゥ出すのは色々厳しい。

監督

マウリシオ・ポチェッティーノ 5.0

警戒していたはずのセットプレーで先制点を献上し、その後は立て続けのチャンスを得るが同点止まり。

交代がほぼ機能せず、下がった選手を恋しく感じる悲しい展開。

現状怪我人続出の中やりくりが必要なのはわかるが、もう少し特徴を掴んだ配置にすべきだった。

結果長い時間を無駄にして、最後は新戦力がPKを与えてしまい終戦。

修正力や柔軟性に疑問符がつく一線に

終わり

今年も厳しい戦いが続きそうです。

とりあえず、2列目いこうか?

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