24‐25 第11節 vs アーセナル(H)選手採点

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はじめに

負けられない戦いはこっち。

得点者

チェルシー 1-1 アーセナル

得点:後半25分 ペドロ・ネト (チェルシー)/後半15分 ガブリエル・マルッティネッリ (アーセナル)

https://www.youtube.com/watch?v=9CRgT0LMZQA

試合前

難敵との連戦が続くチェルシーの代表戦前最後の試合。

ホームにアーセナルを迎える、ビッグロンドンダービーが第11節に組まれた。

前節マンチェスターユナイテッドと引き分け、勝点1を積み上げ何とか上位戦線に踏みとどまったチェルシー。

ファン・ニステルローイ暫定監督へ交代を決断した混乱期の名門が相手。

勝利が欲しかったのは事実だが、オールド・トラッフォードでのドローは及第点だろう。

ミッドウィークのカンファレンスリーグでは今季お馴染みとなった大幅ターンオーバー。

フレッシュな控え組が躍動し、8ゴールの大勝を飾った。

嫌な雰囲気を一掃し、ダービーへ臨むことができる。

最大の不安材料はコール・パーマーの負傷。

前節の試合終了間際にリサンドロ・マルティネスのタックルを受け、足を負傷。

ミッドウィークは当然全休となったが、今節の出場も危ぶまれる展開に。

今季も別格の存在感を放っていたエースが不在となると、大きな戦術転換が必要になる。

対するアーセナルは若干ではあるが失速傾向。

昨季は優勝争いを演じたチームは、今季そこまでギアが上がらず、勝点はチェルシーと同じ18。

バックラインの負傷者や退場でスカッドが揃わず、勝点を落とす試合が目立つ。

両者ともにこのビッグマッチの結果が、今季全体に絡んでいきそうだ。

チェルシーのスタメンには、本職のマルク・ククレジャが左SBに名を連ね、右はマロ・グスト。

主将リース・ジェームズはベンチスタートとなった。

懸念されたパーマーも間に合い、攻撃陣はいつものメンバーがスタメン起用された。

アーセナルも多くの選手がこの試合に間に合い、離脱していたマルティン・ウーデゴーアやデクラン・ライスも間に合った。

どちらにとっても負けられない試合のキックオフだ。

選手採点

GK

ロベルト・サンチェス 5.5

スタンフォードブリッジでの前回対戦では自身のキックミスから失点。

今回は反省を生かしたかそこまでリスクとなる選択はしなかった印象。

まあそれでもちょこちょこ怪しいシーンはあったのだが。

前半一ついいセーブがあったものの、後半はニアを抜かれ失点。

DFラインを破られたのが最大の要因だが、中途半端な対応になった点は気になるところである。

DF

レヴィ・コルウィル 6.0

序盤から積極的に縦パスを突き刺し、攻撃の起点になる姿勢を見せる。

守備でも熱のこもったプレーを見せるが、クリアミスでピンチを招く場面もあり、いつもの安定感は欠いた。

失点時も一人ラインを下げてしまったのは反省点。

ここまで守備の要として奮闘していたが、この日はやや空回りしたか。

若干もったいない試合となってしまった。

ウェズレイ・フォファナ 6.0

前節は痛恨のミスを批判されたが、今節は力強いプレーで貢献。

フィジカルを活かした守備が光っており、カバーリングの質も高かった。

攻撃でも大胆な持ち上がりを披露するなど、「らしい」プレーを披露。

コルウィルが安定感を欠いた隣で、今季ベストに近い仕上がりだった。

またも裏をとられての失点にそこまで採点は高くできないが、今後に大きな期待の持てる出来。

マロ・グスト 6.0

マルティネッリ相手に粘り強い対応で1vs1では仕事をさせず。

失点シーンは最後のスライディングが間に合わなかったが、グストというか戦術側の問題であることも否めない。

攻撃面では決定的なヘッドがあったが、惜しくも枠をとらえることができなかった。

偽SBとしてのプレーも徐々に慣れてきてはいるものの、得点に直結する最後のクオリティは少々物足りない。

それがこなせれば最早完成された選手になってしまうのだが。

マルク・ククレジャ 7.0

サカ相手に激しいバトルを展開。

プレミア屈指のWG相手に臆せず戦い、デュエルで優位に立つ。

前を簡単には向かせない攻撃的な守備は明らかにアーセナルの攻撃を停滞させ、チームの鼓舞にも一役。

後半終了間際まで出足が衰えることはなく、よく走り、戦い抜いた。

得点やアシストには絡んでいないが、その貢献度の高さは特筆に値する。

MF

モイセス・カイセド 7.0

言うことがない。

もはや本ブログでは賛辞を使い果たしたため、本当に言うことがない。

球際も激しく戦い何度もボールを奪取、そこからの展開も滑らか。

起点潰しでも起点作りでも大きすぎる存在感を発揮。

後半ATまで走り抜くスタミナも◎

ロメオ・ラヴィア 6.0

カイセドの相方として奮闘。

ボールを持たれる時間も長かったが、中盤の主導権を保つクレバーなプレー。

特に周りがハイプレスに行く中でバランスを取るポジショニングとリスク管理が光った。

中盤に強度を与えられる選手なだけに、負傷交代は残念。

代表ウィーク後に元気な姿をまた見たい。

FW

コール・パーマー 6.0

開始早々に強烈ミドルを放ち、負傷の懸念とラヤを強襲。

その後も攻撃の起点になったが、今一つ最後の足が出ず、そこはややコンディションの問題を感じさせた。

それでも高い次元のキープ力やキックで随所にらしさは見せた。

守備貢献度も高かったが、やはり普段より輝きは控えめ。

上位陣相手に普段のクオリティをコンスタントに発揮できれば、いよいよ別次元に行ける。

ノニ・マドゥエケ 5.5

お馴染みの右サイドで先発。

早期撤退を選ぶアーセナルに苦戦しながらも、キレのある打開を見せる。

一方で打開した後のプレーには改善の余地。

相手を慌てさせることはできなかった。

守備もよくやっていたが、やや戻りが遅れ失点時は間に合わず。

覚醒後の新たな壁を迎えている。

ペドロ・ネト 7.0

左サイドのポジションを掴んだか。

ベン・ホワイト相手に堂々と戦いを挑み、惜しいクロスを供給。

左利きの左サイドと、ある程度パターンが読まれているが、やり切れるのはコンディションが整ってきた証。

後半途中からは右に移ると、強烈なミドルでリーグ初ゴール。

チームを窮地から救う同点弾で勝点1に大きく貢献。

守備やボールキープでも強さを見せ、序列をグッと上げてきている

ニコラス・ジャクソン 6.0

やや空回り気味だった立ち上がりだが、徐々にリズムをつかむ。

得意のデリバリーが決まりだすと、しなやかなドリブルでファールを誘発。

なかなか押し上げのない中では最善のプレーだった。

オフサイドながら1vs1を決めきる成長はあったが、エリア内での動きはまだ改善余地あり。

押し込んだ展開でのラストピースになれるか

交代選手

エンソ・フェルナンデス 6.0

ラヴィアの負傷でやや早めの出番だったか。

ゲームメイクにしっかりと入り、広域に配給。

よくボールに絡み、ネトの同点ゴールの起点にもなった。

ここ数試合はやや落ち気味に見えたが、この日は気合の入った出来。

バックアップ以上の価値発揮を見せた。

ミハイロ・ムドリク 5.0

マドゥエケに代わり途中出場。

さて、どうしたものか。

ククレジャやパーマーが走り抜く中、アリバイ守備ではどうしようもない。

かといって攻撃での貢献度が高いわけでもなく、スプリントも不足。

このレベルの試合では極めて不安、そして不満なプレーだった。

リース・ジェームズ 6.0

後半終了も見えてきたタイミングで途中出場。

グストに代わり攻撃に厚みをもたらす。

力強いショルダータックルで体の厚みも見せる。

攻守でハードなプレーを見せ、主将の威厳は保つ。

クリストファー・エンクンク ー

監督

エンツォ・マレスカ 5.5

先制を許す苦しい流れだったが、ネトの一振りで敗北を避ける。

結果として配置換えが当たった格好に。

一方でパーマー、ジャクソンと言った主力をどこで諦めるかは継続的な課題。

エンクンクやジョアン・フェリックスはもう少し時間を与えて良いのではないか。

少なくともムドリクよりは。

リーグ杯もなくなる中、スカッドのやりくりが求められる。

終わりに

そろそろ上位に勝とうな。

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