※本ブログは2018年9月22日にはてなブログに投稿されたものです
こんにちは。ここ最近頑張っている私です。CLとELのせいで昼夜がしっかり逆転していて困っています。
さてというわけで今回は第5節まで消化したプレミアリーグの10位までのチームを振り返ります。一応CLとELも開幕したのでそちらの結果も踏まえて採点です。
1位 チェルシー 90点
無傷の開幕5連勝で現在首位。EL開幕節も勝利を飾った。
監督決定や新戦力獲得まで時間がかかったため開幕数試合は結果が出ないのでは?との予想をあっさり覆す。「サッリ・ボール」への順応もはやく、上質な崩しからの得点も多い。新監督1年目であり、新しい戦術を導入していることを踏まえれば満点に近いスタートだろう。減点はやや守備に脆さが見える点。
快進撃を支えるのはジョルジーニョ、マテオ・コバチッチ、ケパ・アリサバラガら既にチームの中心となった新加入の面々。さらに昨季怪我や不調に喘いだペドロ、ロス・バークリー、ダビド・ルイスの復活で一気に選手層が厚くなった印象。乗り遅れているモラタは普通に心配だが。
ここまで強豪との対戦は少ないが、第2節のビッグロンドンダービーを制したのは今後の自信やサッリとエメリの力関係的にも大きいだろう。
ここまでのMVPはマルコス・アロンソ。FW顔負けの攻め上がりで得点、アシスト、PK奪取を量産。こちらも絶好調エデン・アザールとのコンビは破壊力抜群。ウイングが2人いるのはもはやチートでは。
(Goal.comより)今季からSBにポジションを下げたが攻撃性能はさらにアップ。なぜか逆足でコントロールショットを打つシーンも。
2位 リバプール 95点
こちらも同じく5連勝、加えてCLでは強敵PSGを劇的弾で下すなど波に乗ってる昨季のCLファイナリスト。
前評判通り強力3トップは健在で、ファンダイクに加えアリソン・ベッカーを手にした守備陣は安定を得つつある。エムレ・ジャンの移籍やアレックス=オックスレイド=チェンバレンの長期離脱による中盤の駒不足が心配されたが、ライプツィヒから来た新戦力がしっかりナビゲーターとなっている。ただファビーニョは行方不明。
トッテナムやPSGといった強豪もしっかり叩く一方で格下相手の取りこぼしも減り、今季は優勝候補の一角と見て間違いないだろう。
唯一懸念点というほどでもないが引っかかりをあげるなら昨季大爆発したモハメド・サラーがやや静かなことか。ファラオなだけに二重人格並みの調子の波があると厄介だ。
(Daily Expressより)左目の負傷も何のそのでゴールを奪ったフィルミーノはこのゴールパフォーマンスでアンフィールドを沸かせた。同日主犯は逆転負けを喫す。
3位 マンチェスターシティ 75点
今夏は大きな動きもなくリヤド・マフレズ獲得程度で終わったシティ。昨季王者は今季も盤石のスタートを見せたが、昇格組ウルブズに足元をすくわれると、CLリヨン戦ではホームでまさかの敗戦。グループには恵まれているためGS敗退はなさそうだが1位通過は確定ではなくなった。
また大黒柱のケビン・デ・ブライネが長期離脱し、先のリヨン戦では選手層の薄いアンカーを担うフェルナンジーニョが失点に絡むなど順風満帆とは言い難い。
とはいえこちらも優勝候補であることに変わりはなく、分厚い選手層とペップ自慢のポゼッションサッカーは驚嘆の域。ただやや不安定な守備陣、自陣での致命的なミスは改善が必要。
ちなみに今季からマフレズも加わり左利きがとにかく多い。ピッチの11人中半分以上レフティーという光景もしばしば見られる。そんなに左利きを集めてどうするのかと思っていた中でリヨンのナビル・フェキルに左足ミドルを決められてしまった。既に契約の調査が始まっているとかいないとか。
(Goal.comより)長期離脱中のデブライネ。昨季クソみたいな気分で試合をしていた代償は重かった。ちなみに現在Amazon primeでやってるシティのドキュメンタリーは結構面白い。
4位 ワトフォード 85点
今季はエースのリチャールソンが抜け、勝手にヤバいと思っていた筆者の先見性の低さをしっかり露呈させてくれたワトフォード。第4,5節のビッグ6との連戦でもスパーズ相手に逃げ切り(2-1)、ユナイテッド相手にも敗れはした(1-2)が何度もデヘアを脅かした。マティッチの退場もあったのでこの試合引き分け以上だったら採点は90オーバーでした・・・。
35歳になったGKベン・フォスターが落ち着きあるプレーでDF陣をまとめているのが際立ち、攻撃面ではロベルト・ペレイラを起点にここまで5試合連続で得点。
プレミアの中でも屈指のおっさん顔でおなじみFWトロイ・ディーニ―も好調で相棒グレイといいコンビを形成。
ちなみに昨季は14位に終わったがなんでもあのミラクルレスターと同じ成績を辿っているのだとか。さすがに今季はビッグ6が総崩れするとは考えづらいが、このままCL権争いに残ればかなり面白い。
(Daily Expressより)怖いわ。
5位 ボーンマス 90点
今季の降格候補筆頭などと偉そうに語っていたのを全方面に謝罪します。ここまでわずか1敗、その敗戦以外はきっちり2得点以上取って勝ち点3をつかんで気づけば名だたるチームを見下ろす順位に。「カラム・ウィルソンとジョシュア・キングのサポートにライアン・フレイザー以外の選択肢が欲しいところ」と補強診断で書いたもののそんなものはいらなかった模様。覚醒の予感漂うフレイザーは既に今季3ゴール。昨季のシーズン通じて5点という成績を超えてくるのは間違いないだろう。
やや対戦相手に恵まれている感はあるものの、それでも同格の相手からきっちりと勝点3を取りきるのは立派。どこまでこの順位にいられるかはわからないが、昨季もちらほら見せた大物食いに加え、格下・同格相手に勝ち切る勝負強さも加わればヨーロッパの舞台も見えてくる。
それにしてもワトフォードといいボーンマスといい、それから昔のレスターといいクセのある2トップはプレミアでなぜこうもハマると強いのか。
163センチと小柄ながらパワー抜群。そう、シャキリと似ているのだ。
6位 トッテナム 60点
今夏誰も補強しないというとんでもない奇策に出た(出てしまった)スパーズ。シーズン開始当初は昨冬加入したルーカス・モウラがようやく本領を発揮するなど好スタートを切ったが、ワトフォードに敗れると、リバプール、インテルとビッグマッチに連敗。数節犠牲にして送り込んだソンフンミンが東アジア杯で兵役免除を勝ち取ったのは朗報だが、キャプテンのウーゴ・ロリスが飲酒運転で逮捕、ようやく8月に得点したハリー・ケインが不調に入るなど(逆に決めて調子が狂った説が濃厚)頭痛は絶えない。
ついでに言えば今夏の補強資金をつぎ込んでまで完成させた新スタジアムが安全上の問題でいまだこけら落としすらできない危機的状況。スタジアムのオープンテープの前にポチェッティーノのクビが切られるのではとの報道もちらほら。
リバプール戦ではヴェルトンゲンがフィルミーノ相手に目潰しを仕掛けるも奇跡的におとがめなし。時折顔を出すラフプレーはどうやら今季も健在のようだ。
(Metroより)安全上の理由が見つかった今夏唯一の新戦力。
7位 アーセナル 60点
開幕節がマンチェスターシティ、第2節がチェルシーとかなり相手が悪かったが1ポイントも取れなかったのは減点対象。ただその後はウェストハム、カーディフ、ニューカッスルと試合内容には大いに改善の余地を残しながら勝点3をもぎ取り、じわじわと順位を上げてきている。EL初戦も余計な2失点こそ与えたがしっかりと開幕節を勝利で飾った。
今季から指揮を執るウナイ・エメリの形は随所にみられるが、MFの構成とベジェリンとムスタフィで構成される右サイドの守備はなかなか悲しい。
サポーターからの主な不満はルーカス・トレイラとアレクサンドル・ラカゼット(あとレノ)の起用法であり、出れば必ず結果を残す二人をベンチスタートにさせるのは筆者にもよくわからない。ただ今季から活躍するダビド・ルイスの生き別れの弟ことグエンドウジの積極的起用は評価したい。
ちなみに守備的MFのルーカス・トレイラが背番号11を選んだ理由が「ロッカールームで背番号10のエジルの隣に座りたいから」というのは今季暫定1位のプレミアほのぼのエピソード。
(The Telegraphより)この二人の共存共栄は永遠の課題なのか。
8位 マンチェスターユナイテッド 70点
やや高めの採点となったのは他チームに比べ恵まれているとは言えない戦力でよくやっている、というコスパを評価したためである。第2節ブライトン戦で早々に躓くと、第3節スパーズ戦ではいい流れを継続できず後半に3失点。「魔の3年目」がやってきたモウリーニョ政権のカウントダウンが始まったかに思えた。
ただその後の試合はセットプレーなどからしぶとく点をもぎ取り、守っては安定のデヘア神なんとかしてくれディフェンスで勝ち点を上積み。CLも苦戦しながら勝利で開幕できた。
シティやリバプールに比べればやはり戦力の見劣りは避けられないがそれでもある程度まとめているのはモウリーニョの手腕とデヘア、ルカク、ポグバという主軸がしっかり仕事をしているからであろう。ただデヘアはともかくルカクが停滞しポグバがまた移籍騒動(体感では5回くらいユーベに復帰してる)に巻き込まれたときどうなるかに不安は残す。
昼ドラ並みに誰が不仲だのなんだのと人間関係が入り乱れているチームでもある。
(mirrorより)会見場では記者の為にわざわざ自身の功績を語ってあげるモウリーニョ監督
9位 ウォルバ―ハンプトン 75点
今夏大補強を敢行し残留へ並々ならぬ気合を見せたウルブズ。新加入のルイ・パトリシオやジョアン・モウチーニョに加え新星ルベン・ネベスらポルトガル人が主力となって活躍。昇格組ながら9位につけているのは立派。
ここまで決して楽な対戦相手ではなかったが、難敵エヴァ―トンに引き分け、昨季王者シティには運にも助けられながら堂々のサッカーで痛み分けに持ち込むなど奮闘が目立つ。ここ数試合は守備の安定や新戦力のフィットも見られ、今後もジャイアントキリングの可能性は十分にあるチームと言えるだろう。
ちなみに躍動するルベン・ネベスはシティが狙っているとの報道も。決して大量得点できるチームではないので引き抜かれると色々ヤバいかも。今冬はキープして来夏に100億ぐらい吹っ掛けてみよう。
(Sky Sportsより)シティ戦では疑惑のゴールにも助けられた。
10位 エヴァ―トン 55点
持ちうる戦力と補強の度合いを考えれば10位というこの順位は明らかに期待外れ。今季ブレイクの予感を存分に漂わせていたリチャールソンが軽率な退場でチームの流れを壊してしまった感も否めない。好調のセオ・ウォルコットを含め攻撃陣はそこまで悪くはないのだがいかんせん1トップが微妙。デッドラインデイにやってきたバルセロナ組もいまだ本領発揮には程遠く(というかミナに関しては出てすらない)、我慢のマルコ・シウヴァである。
ただ有望な若手も多く、名前が言いたいドミニク・キャルバート・ルーインやトッテナムに居そうな名前ランキング第1位のトム・デイヴィス、どこを見てるのアデモラ・ルックマンなどが大化けする可能性には期待したい。
ちなみに第3節で退場してコンデイションを整えたリチャールソンは初召集のセレソンで大暴れしたとのこと。なお退場シーンは割としょうもないので視聴者全員が???となった。
(The SUNより)今季からは少しでも小突いたら退場になったとか。
10位 レスター 65点
へえ、レスターって今10位なんだあ・・・ってぐらい実感のない同率10位レスターです。我らが岡崎は残念ながらほとんど出場機会はなし。ノリッジからやってきたマディソンが早々にフィットしたのは大きく、今のところマフレズの穴は大きいなりに何とかやっている印象。
ピュエルは速攻クビになるかなーと思いきや何とかまだ存命。とはいえ内容はまあアレなのでシーズン終了まで持つとはあんまり思っていない。ここ最近は宝くじが当たっちゃったサラリーマンみたいな補強を連発し金を無駄にし続けていたが、ようやく人員整理も終わり収まるべきところに収まった感はある。
嫌がらせのごとくユナイテッドへのハリー・マグワイア売却を断固拒否した姿勢は他のビッグ6から称賛を浴びたとか。W杯ではその胸板と評価を上げ続けたが今季は謎のミドルシュートを開眼。これはもう50億くらい上がりそう。
(The Guardianより)フィジカルモンスターぞろいのプレミアの中でもトップクラスの体の厚さを誇る。
いかがだったでしょうか。ほんとは残りもやる予定だったのですがあまりにも長くなりそうだったのでやめました(めんどくさかった)。
ちなみにウェストハムは10点ですね、はい。
まあ始まってからわずか5節なんでこれから大きく変わると思います。ただ定期的に振り返っていきたいですね。個人的にはワトフォードとボーンマスのサポーター各位には謝りたいです。ごめんなさい。
次はいつやろうかなあ。シーズン中盤ごろにまたやりたいなあ。その頃には何人進監督が誕生しているのやら。推しチームが順調なことを願って締めましょう。
それではまた。
~おしまい~
コメント
[…] 第5節終了時のはこちらから […]
[…] プレミアリーグ第5節までを振り返っての各チーム採点 トップ10編 序盤戦は大活躍だったが・・・ […]